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プロフェッショナル人材の活用による「攻めの経営」への転換
秋田県プロフェッショナル人材戦略拠点

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提供:あきた企業活性化センター 制作:秋田経済新聞編集部

高い専門性を持つ経験豊富な人材の地方企業への還流を促すことを目的に、国が進める地方創世施策「プロフェッショナル人材事業」。内閣府の事業として、現在、東京と沖縄を除く45道府県に拠点を設けて展開する。秋田県内では2015年12月、公益財団法人「あきた企業活性化センター」(秋田市山王3)内に「秋田県プロフェッショナル人材戦略拠点」を置き、地域の関係機関と連携しながら取り組む。

県内における同事業の取り組み状況について、「アキタ電子システムズ」社長などを歴任し、県内中核企業の新事業サポートなどを多く手掛ける同事業マネジャーの吉崎和夫さんに話を聞いた。

――「プロフェッショナル人材」とはどのような人材を指すのでしょう?

当施策では、新たな商品やサービスの開発、その販売の開拓やサービスの生産性向上などの具体的な取り組みを通じて、企業の成長戦略を具現化していく人材を「プロフェッショナル人材」と定義しています。当拠点でも、さまざまな業種や職種にわたる人材の獲得へ向けた企業支援を行っていますが、中でも、県が「地域活性化雇用創造プロジェクト」に定める戦略産業、「医療福祉関連」「新エネルギー関連」「情報関連」「自動車関連」「航空機関連」の5分野には重点的に取り組んでいます。

――具体的な取り組み内容を教えてください

企業支援の立場から、企業の成長戦略を後押しするためには、求人企業の求人内容や雇用条件などだけではなく、企業の沿革や特徴、経営理念などを理解しながら、企業が抱える課題を把握することが必要になります。

その上で、人材紹介会社など26社ある民間人材ビジネス事業者を介して、「プロフェッショナル人材」を掘り起こしますが、その際には、転職者の目線に立つことも求められます。県内のほか、東京や仙台でも月1回ペースで人材紹介会社と情報交換を行ったり、事業引継ぎ支援センターや産業雇用安定センター、金融機関などとの連携をとったりしながら、雇用成約数を高めるよう努めています。

また、「プロフェッショナル人材の活用による『攻めの経営』への転換」をキャッチコピーに、2016年度から年2回、中小企業の経営者などを対象に人材獲得関連セミナーも開いています。

当拠点では、私のほか、企業支援の専門家として長いキャリアのある柿崎博美と高橋好男の2人のサブマネジャー、行政の事務経験が豊富なアシスタント数人で取り組んでいます。

――秋田県内における転職状況や傾向を教えてください

県内における転職者の年齢層を見ると、20代と40代、60代はそれぞれ全国平均、30代は全国平均を上回ります。50代のみ全国平均の半分ほどです。

当事業で、求人を伴う経営者からの相談件数は、これまでに約600件、人材事業者への取次件数は360件ほどになります。そのうち、雇用成約数は、秋田市30件、横手市15件など、39社で77人を数えます(以上、2018年12月現在)。

――そこから見えてきた課題などはありますか?

経営企画には事業運営の経験者、商品企画には営業企画の経験者、生産管理には生産改革の実践経験者など、企業の経営改善や成長戦略のために経験者を採用することの重要性は高まっていますが、一方で、これまでの求人のやり方では十分な人材確保が難しくなってきているのが実情です。

しかし、経験者である「プロフェッショナル人材」にとっては、地方の中小企業が手掛ける魅力ある事業も少なくありません。新規に立ち上げる事業を中心に、県外から優秀な人材を確保できた例も増えており、「ホームページやハローワークなどで募集しても応募がなかった人材に出会うことができた」などのうれしい声を求人企業からいただいています。

中規模企業における新卒採用者、いわゆる生え抜き人材として残るのは、50歳代で男性3割、女性1割ほどにまで減少するとのデータもある中、これからは、単に即戦力としてということのみならず、中期経営課題を意識した人材の確保がより重要になってきます。

県内企業でも、これまでに複数名の「プロフェッショナル人材」を採用した企業は13社に上るなど、民間・有料の人材紹介会社を積極的に活用する傾向が高まりつつあります。民間人材紹介会社を介した人材の確保は有料になりますが、県では、「プロフェッショナル人材(専門人材)」の雇用に伴う人件費などの補助金制度も用意しています。相談は無料ですので、積極的に活用いただければと思います。

――次回の「プロフェッショナル人材活用セミナー」について教えてください

次回は3月15日、パーソルホールディングス(東京都港区)のグループ営業本部シニアマネジャーの市野喜久さんを講師に招き、「地域における人材獲得の動向と、具体的事例から見る攻めの採用成功のコツ」を演題に講演いただく予定です。「攻めの経営」への転換へ向け、皆さんに足を運んでいただければ。

――ありがとうございました

INFORMATION

プロフェッショナル人材活用セミナー
プロフェッショナル人材の活用による「攻めの経営」への転換

【演題】地域における人材獲得の動向と、具体的事例から見る攻めの採用成功のコツ
【講師】市野喜久氏(パーソルホールディングス株式会社 グループ営業本部シニアマネジャー)
【日時】3月15日(金)13:30~15:30(受付13:00~)
【会場】秋田ビューホテル(秋田市中通2丁目6-1)
【定員】50名
【入場】無料
【申込先】 秋田県プロフェッショナル人材戦略拠点
TEL 018-860-5624
FAX 018-860-5612
URL http://www.bic-akita.or.jp/
秋田市山王3丁目1-1 秋田県庁第2庁舎2F
公益財団法人あきた企業活性化センター内

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