プレスリリース

バスク州政府が国内最高峰の洋上風力発電総合イベント『Global Offshore Wind Summit』(GOWS)に出展。パネルディスカッションへの登壇とともに、産業競争力をPR

リリース発行企業:Basque Trade & Investment

情報提供:

バスク州の概要

・スペイン北部に位置するバスク州は、製造業を強みとする伝統的なものづくり地域です。かつての主要産業である鉄鉱石採掘や造船で培った技術力とノウハウが、現在も基幹産業の中核を担っています。
・1970年代の経済危機を契機に、抜本的な産業構造改革を伴う都市計画の包括的な見直しに着手し、のちに「ビルバオ効果」として世界的に注目される都市再生を実現しました。
州データ:人口約220万人|面積7,234 km2 (いずれも宮城県とほぼ同等)
代表的な産業:自動車、エネルギー、ICT、先進製造、環境技術、バイオメディカル etc.
工業力: 州GDPの25%を工業が占める(日本は約20%)。産業クラスター制度、専門人材の育成、投資促進、技術革新のためのエコシステム整備など、戦略的な域内産業政策を遂行。
革新性: 強靭な産業エコシステムを基盤とした欧州屈指の革新地域。欧州委員会の「European Innovation Scoreboard」では、スペイン最高位のスコアで「強力な革新地域」に分類。
独立性: 中央政府から移譲された税の徴収・管理権限に基づく高度な自治権を背景に、独自の財政政策を伴う長期的な産業戦略を推進。





バスク州の洋上風力産業

- 造船技術を基盤に約30年かけて発展してきた産業基盤
船舶・機器類の製造を通じて地域に根付いた造船技術を背景に、バスク州では約30年前から洋上風力産業の育成を進めてきた。
- バリューチェーン全体をカバーする強固なサプライチェーン
約150社が5,000人以上を雇用し、設計・製造・据付・O&Mまでを担う産業能力を有する。国内外の洋上風力プロジェクトに対し、幅広い製品・サービスを供給している。
- 浮体式を見据えた先進的な技術開発と実証
今後5~10年で設置水深がさらに深まることを見据え、バスク沿岸で浮体式技術の開発と実証を推進。世界に先駆けた実証実績を強みに、地域での取組と国際的な存在感の向上を両立させている。
- グローバル企業を擁するエネルギー産業の集積地
世界有数の電力会社Iberdrolaや、風力発電タービンメーカーのGamesa(現 Siemens Gamesa Renewable Energy)を輩出してきた地域として、国際競争力を備えたエネルギー産業エコシステムを形成している。








※ 詳細は過去のPR TIMES記事:「日本企業向けに「バスク州洋上風力産業ウェビナー」を開催。バスク州と日本企業の協業促進を後押し」をご覧ください。

■ GOWS 2025

バスク州政府貿易投資事務所(BT&I)は、2025年10月15日~17日に秋田市で開催された「GLOBAL OFFSHOREWIND SUMMIT (GOWS) 2025」において、ブース出展およびパネルディスカッションへの登壇を行いました。州が取り組む洋上風力産業の特長や強みを紹介するとともに、国内外の産官学関係者との対話やネットワーキングを通じて、日本の洋上風力分野におけるバスク州のプレゼンスの向上を図りました。

■ ブース出展

GOWS 2025 では、州政府として国内初となる展示会でのブース出展を、同州に本社を置く総合エネルギー企業イベルドローラ・リニューアブルズ・ジャパン社と共同で行いました。

ブースには企業、アカデミア、公共機関の皆様にお立ち寄りいただき、今回の出展のために制作したリーフレットやパネル資料を用いて、バスク州の洋上風力バリューチェーン、浮体式技術の取り組み、国内外の実証プロジェクトを紹介しました。技術協力や開発に関する相談も寄せられるなど、日本市場におけるバスクへの関心分野を把握する貴重な機会となりました。また、今後の具体的な取り組みや協業テーマを整理するうえで、有益な示唆を得ることができました。






『バスク州の産業力』(洋上風力)
?リーフレット(44ページ)はこちらをクリックして閲覧できます。

内容:
1. バスク州の国際化への取り組み
2. バスク州のエネルギー産業: 風力産業の主要企業/プレイヤー、
主要事業、海上テストサイト「BiMEP」の紹介



■ パネルディスカッション登壇

バスク州政府貿易投資事務所(BT&I)本部(スペイン・ビルバオ)から、Vice President の Nagore Bonilla が来日し、2つのパネルディスカッションに登壇しました。



Nagore Bonilla

10/15(水)16:10~17:10 『政府政策パネル「日本の洋上風力政策の国際比較」』

パネルディスカッションの様子
・経済産業省、ドイツ・エネルギー庁、デンマーク・エネルギー庁の代表者とともに、オークション運営、サプライチェーン構築に関する学びと経験を相互に共有
産業政策とエネルギー政策の一体運用、クラスター制の導入と産官学連携による国際競争力の強化、政府主導の洋上テストサイト(BiMEP)の建設・運営など、バスク州の強力な風力バリューチェーンを支える仕組みを紹介した。



□ 10/16(木)16:00~17:00『欧州政府と在日大使館パネル(欧州の洋上風力の取組と日本への期待)』

登壇者の皆様と
・EU各国の代表者が、日本の風力産業の発展に向けて欧州が貢献できる分野や、日本とEUがどのように連携し得るかについて議論を行う中で、バスク州からは以下の点を強調した。
→ 日本とバスクの多様な協業事例(コンソーシアム形成、技術提携、日本企業の投資)を紹介したうえで、BiMEPを活用した共同研究の可能性など、今後の協業のさらなる展開を期待を示した。
人口約200万人のバスク州が、ゼロからバリューチェーンを構築し、国際競争力を持つ産業へと成長させた経験・知見は、日本の地方自治体にとっても有益な示唆となり得る点を提示した。
→ FLOWRAやFLOWCONといった日本の関連団体と、バスク州の産官学・クラスターとの連携を一層強化することで、強靭かつ革新的なエコシステムの構築をさらに加速させていく考えを示した。



BT&Iは、今後もバスク州の洋上風力産業の情報発信と国内外のステークホルダーとのパートナーシップ構築を通じて、日本産業界でのプレゼンス向上を図ってまいります。

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