
この度、タグチアートコレクションは、秋田県立美術館と秋田市立千秋美術館で開催する展覧会「ミネバネ!現代アート タグチアートコレクション」(会期:2025年7月19日~9月7日)において、当コレクションが掲げる「子どもたちの鑑賞機会を増やす」「作品に親しむための良質な体験を創り出す」というミッションのもと、多彩な関連プログラムを両美術館および秋田市内各所で実施します。
“現代アートは、世界への「窓」” ─ 当コレクションは、これまでも、現代アートの鑑賞機会が限られがちな地方や次世代を担う子どもたちに、展覧会の開催や学校に収蔵作品を届ける「デリバリー展覧会事業」などを通じて、世界的に活躍するアーティストの作品を届けてきました。
タグチアートコレクション過去最大規模となる本展においても、出品アーティストによるワークショップや小学生鑑賞ツアー、市内でのアート作品設置など、若年層を中心に幅広い世代が現代アートに触れる機会を創出します。アーティストとの交流や他者との対話、日常とのつながりの中で、作家の提示する問いに向き合うこれらの取り組みが、参加者一人一人が世界や身の回りの事象に目を向け、多様な視座を獲得し、社会との新たな接点を発見する重要な契機となることを期待します。
タグチアートコレクション
ミスミグループ創業者・田口弘と長女・美和が収集した世界各地の現代アート作品約750点(2025年3月現在)からなるアートコレクション。特定の展示会場を持たず、コレクションの貸し出しを通して、特に首都圏以外の地域で現代アートの鑑賞機会を創出すべく活動。コレクションの運営・企画を担う一般社団法人アーツプラス現代芸術研究所を立ち上げ、これまで国内10カ所以上の美術館で積極的に展覧会を開催する他、アートカードの開発や各種ワークショップ、小中学校でミニ展覧会を開催する「デリバリー展覧会事業」なども行っている。
https://taguchiartcollection.jp/
アーティストの作品や制作手法、コンセプトをテーマに、アーティストと一緒に絵を描いたり、素材を活かした制作に取り組んだり、さまざまな表現に挑戦するワークショップです。(要予約)
坂本和也 ワークショップ「私のみどり」
「みどりって何色?自分の緑を作って描こう!」 大手門の堀でフィールドワークを行い葉脈を観察した後、マスキングを用いてキャンバスに絵画を描きます。
講師:坂本和也(画家)
会場:秋田市文化創造館 1Fコミュニティスペース
日時:7月20日(日)10:00~12:00
対象:中学生~高校生/人数:20名
参加費:500円(材料費)

FACIAL SIGNATURE, 2014 (C)? Tomoko Sawada, Courtesy of ROSE GALLERY
澤田知子 ワークショップ「私は、だあれ?」
「頭の中で考えたことをアーティストのように作品にしてみよう!」作家からの質問に答えながら見えてくる「自分」を軸に、展示室内でセルフポートレートを撮ります。澤田さん本人から、作品についてもお話いただきます。
講師:澤田知子(写真家)
日時:7月25日(金)10:30~12:30
会場:秋田県立美術館 レクチャールーム
対象:小学3年生~大人/人数:15名
参加費:500円(材料費)+大学生以上は要展覧会チケット
青山 悟 ワークショップ「遠い誰かへ贈るブローチ作り」
「アーティストは何のために、誰のために作品を作っていると思う?」青山さんからの問いかけを起点に、フェルトを切ったり、貼ったり、縫ったりして、遠い誰かへ贈るブローチを作ります。
講師:青山 悟(芸術家)
日時:8月11日(月・祝)10:15~12:15
会場:秋田市立千秋美術館 講堂
対象:小学生~高校生/人数:20名/参加費:500円(材料費)

Gray Puddle #17, 2014 (C)? Teppei Kaneuji, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
金氏徹平 ワークショップ「コラージュ holes and buildings」
ビルの穴からいろんなものが飛び出てくる金氏さんの作品のように、写真を撮って、切って、貼って、コラージュします。
講師:金氏徹平(美術家)
日時:8月15日(金)10:30~12:00
会場:秋田県立美術館 レクチャールーム
対象:小学生/人数:15名/参加費:500円(材料費)
小学生鑑賞ツアー ~カードゲームでおしゃべりしよう~
「どんな声が聞こえそう?」「どんな味がしそう?」いろいろな問いかけのカードを使って、現代アートとのおしゃべりを自由に楽しむ鑑賞ツアーです。(要予約)
担当:田辺梨絵(タグチアートコレクション 教育普及研究員)
日時:7月25日(金)14:00~15:30
会場:秋田県立美術館、秋田市立千秋美術館 (※集合場所は秋田市立千秋美術館 講堂)
対象:小学3年生~6年生/人数:10名/参加費:無料
おしゃべりカード
鑑賞ツアーで使用するおしゃべりカードは、展示室内に常時設置しています。現代アートって難しい?と感じる方も、いつもと違った鑑賞体験に興味がある方も、カードの「お題」にピッタリな作品を探しながら、ご家族、友人とお互いの意見に耳を傾け、会話や作品鑑賞をお楽しみください。
しったげおもしぇ コレクション裏話っこ
講師:田口美和氏(タグチアートコレクション共同代表)、塩原将志氏(アート・オフィス・シオバラ代表取締役)
日時:7月19日(土)14:00~15:30/会場:秋田市立千秋美術館3階講堂(定員70名・聴講無料)
申込:7月7日(月)9:30より秋田市立千秋美術館で電話(018-836-7860)にて受付
【出品作家によるトーク】坂本和也「自然との関わり、絵画ができるまで」
日時:7月20日(日)14:30~15:30/会場:秋田県立美術館 レクチャールーム
聞き手:米山茉未(秋田市立千秋美術館 学芸員)
予約不要・無料(要展覧会チケット)
【出品作家によるトーク】青山 悟「消えゆくもの/伝えるべきもの」
日時:8月11日(月・祝)14:00~15:30/会場:秋田市立千秋美術館 講堂
聞き手:田口美和(タグチアートコレクション共同代表)
予約不要・無料(要展覧会チケット)
【出品作家によるトーク】金氏徹平「日常の中にある表現のヒント」
日時:8月16日(土)14:30~15:30/会場:秋田県立美術館 レクチャールーム
聞き手:芦立さやか(秋田市文化創造館 ディレクター)、後藤 仁(ココラボラトリー 代表)
予約不要・無料(要展覧会チケット)
予約が必要なプログラムは、Peatix (下記URL) にてご予約を承ります。
※先着順。受付は7月5日(土)より順次開始。
※7/19の「しったげおもしぇ コレクション裏話っこ」のみ秋田市立千秋美術館で電話受付
https://minebane-artworkshop.peatix.com

参考画像:金氏徹平《holes and buildings》2015年(豊田市美術館、リニューアル・オープン記念イベント)
夏休み特別企画
プロジェクションマッピング holes and buildings (AKITA)
金氏徹平による《holes and buildings》のプロジェクションマッピングを、秋田県立美術館エントランス前(屋外)で行います。どなたでも自由にご覧いただけます。
日時:8月15日(金)、16日(土) 各日とも19:00~21:00(荒天中止)
会場:秋田県立美術館エントランス前/観覧:無料
共同制作:山田晋平(舞台映像デザイナー)
同時開催 シルクスクリーンプリントイベント
金氏徹平による本展オリジナル絵柄を、お好きな持ち物にシルクスクリーンプリントする屋台も登場します。
日時:8月15日(金)、16日(土) 各日とも17:00~21:00(荒天中止)
会場:秋田県立美術館前屋外スペース
料金:1ヶ所につき、小500円 大1,000円
協力:いとう版画工房

参考画像:金氏徹平《tower(SUZU)》、奥能登国際芸術祭 2020+
どごだべ?まちなかアート探し!by 金氏徹平
会期中、秋田市内10カ所に金氏徹平のアート作品が出現します。あんなところやこんなところにも…?市内散策とあわせて、ぜひお楽しみください。(※ヒントマップを両美術館で配布します。)
アートカード「PLAY!たぐコレ」の設置
会期中、タグチアートコレクションの作品の数々がアートカードゲームになった「PLAY!たぐコレ」を、市内のさまざまな場所に設置していただきます。アートカード52枚のうち、本展で展示中の作品カードが12枚入っています。ぜひ、遊んでみてください。
□設置場所
さきがけニュースカフェ/仲小路コーヒー/ティールーム 陶/AKITAKARA/マチノミナト COFFEEHOUSE/ココラボラトリー/文化創造館 など
※営業日時は各スペースのウェブサイトやSNS等で事前にご確認ください。
展覧会について
「ミネバネ!現代アート タグチアートコレクション」は、秋田県立美術館と秋田市立千秋美術館の2会場で開催される、タグチアートコレクション過去最大規模の展覧会です。本展では、村上隆、奈良美智をはじめ、キース・ヘリング、ダミアン・ハーストといった現代アートの巨匠に加え、マリナ・ラインガンツ(ブラジル)、ザネレ・ムホリ(南アフリカ)、サミュエル・ノロム(ナイジェリア)、ルー・ヤン(陸揚)(中国)といった国際色豊かなアーティストたち、そして鴻池朋子、五木田智央、鈴木ヒラク、山城知佳子など日本の現代美術シーンを牽引する作家まで、総勢81組104作品が集結。グローバルな視点で選び抜かれた個性豊かな現代アートの「今」を体感していただけます。
出品作品104点のうち38点(展示作品34点、映像上映作品4点)がタグチアートコレクションへ収蔵後、初公開となります。多くの展覧会で人気を博した作品だけでなく、世界のアートシーンで話題の作家たちの作品を通して、拡大・充実し続けるタグチアートコレクションの現在地をご覧ください。
秋田県立美術館の建築に合わせて制作されるグザヴィエ・ヴェイヤンの新作《Mobile n°1》、ヴィック・ムニーズが藤田嗣治《家族》に基づいて制作した《Family, after Foujita (Repro)》が、秋田県立美術館常設の《秋田の行事》の前に展示されるのも、秋田ならではの試みです。
出品作家一覧(81組)
アローラ&カルサディーラ|ジョナタス・デ・アンドラーデ|ジョエル・アンドリアノメアリソア|青山 悟|淺井 裕介|ピーター・ブレイク|ステファン・ブルッゲマン|ヂャン・リーレン(張 立人)|ホセ・ダヴィラ|ガーダー・アイダ・アイナーソン|エルムグリーン&ドラッグセット|ユージーン・スタジオ/寒川裕人|エキソニモ|サム・フォールズ|マーク・フラッド|五木田智央|カタリーナ・グロッセ|スボード・グプタ|ピーター・ハリー|ハム・キョンア|キース・ヘリング|N・S・ハルシャ|セクンディノ・ヘルナンデス|ダミアン・ハースト|ドナ・フアンカ|ラシード・ジョンソン|ハイヴ・カーラマン|金氏徹平|加藤 泉|川俣 正|セイドゥ・ケイタ|鴻池朋子|キュンチョメ|ショーン・ランダース|ディン・Q・レ|ルー・ヤン(陸揚)|ベアトリス・ミルハーゼス|ジョナサン・モンク|ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ|モリマサト(MUSTONE)|森村泰昌|ザネレ・ムホリ|ヴィック・ムニーズ|村上 隆|オスカー・ムリーリョ|奈良美智|タミー・グエン|サミュエル・ノロム|大竹伸朗|大岩オスカール|オノ・ヨーコ|ジュリアン・オピー|オスジェメオス|エミリオ・ペレス|ロブ・プルイット|マーク・クイン|アンセルム・ライル|マリナ・ラインガンツ|トーマス・ルフ|エドワード・ルシェ|坂本和也|さわ ひらき|澤田知子|塩田千春|エリアス・サイム|ボスコ・ソディ|空山 基|杉本博司|杉戸 洋|鈴木ヒラク|高橋喜代史|田名網敬一|照屋勇賢|ハンク・ウィリス・トーマス|ミカリーン・トーマス|ガヴィン・ターク|グザヴィエ・ヴェイヤン|ケヒンデ・ワイリー|山田周平|山城知佳子|柳 幸典
【展覧会名】ミネバネ!現代アート タグチアートコレクション
【会期】2025年7月19日(土)~9月7日(日) 会期中無休
【開館時間】午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)※秋田竿燈まつり期間中(8/3~6)は午前9時開館
【会場】秋田県立美術館(秋田市中通一丁目4-2)、秋田市立千秋美術館(秋田市中通二丁目3-8)
【主催】タグチアートコレクション展実行委員会(秋田県、秋田市立千秋美術館、秋田魁新報社、
公益財団法人平野政吉美術財団)
【後援】ABS秋田放送、AKT秋田テレビ、AAB秋田朝日放送、エフエム秋田、CNA秋田ケーブルテレビ
【企画協力】公益財団法人公益推進協会 タグチ現代芸術基金、一般社団法人アーツプラス現代芸術研究所、アート・オフィス・シオバラ
【観覧料】一般 1,500(1,200)円/大学生 1,000(800)円/高校生以下 無料
※( )内は前売、20名以上の団体および障がい者割引料金
前売券販売所:さきがけニュースカフェ(エリアなかいち内)、秋田市立千秋美術館、
カフェ光風(秋田県立美術館2階)、 県庁地下売店、ローソンチケット(Lコード 21831)、
セブンチケット(セブンコード 110-069)
前売券取次所:秋田魁新報社県内支社・支局、秋田魁新報販売店
【WEB】
タグチアートコレクションウェブサイト内 展覧会ページ
秋田県立美術館
秋田市立千秋美術館
d162623-1-f04a3a5ad0669befd1ad758c25db58a6.pdf
【本件に関するお問い合わせ先】
一般社団法人アーツプラス現代芸術研究所(担当:稲葉)
メール:info@taguchiartcollection.jp