プレスリリース

「7000万年の記憶を灯す」入道埼灯台影絵パフォーマンス影絵作家・川村亘平斎による「入道埼灯台物語」を開催しました!

リリース発行企業:ソーシャルアクションネットワーク

情報提供:

入道埼灯台利活用事業実行委員会は、2025年11月1日(土)に影絵作家・川村亘平斎による「入道埼灯台物語」を開催いたしました。また、次世代への継承を目的として地元小学生による教育参加プログラムも実施しました。
このイベントは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、日本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」の助成を受けて実施したものです。



 イベント概要                                   

・イベント名:「7000万年の記憶を灯す」入道埼灯台影絵パフォーマンス 影絵作家・川村亘平斎による「入道埼灯台物語」
・開催概要:秋田県男鹿半島にそびえる入道埼灯台を舞台に、影絵作家・川村亘平斎がタテ5m×ヨコ7mの巨大キャンバスに壮大な物語を描き出しました。物語は、まだ恐竜が地球を闊歩していた7000万年前から始まり、男鹿半島の地形が形成され海と人との関わりが育まれてきた歴史をたどりました。
・日程:2025年11月1日(土)10:00~16:00
・開催場所:秋田県男鹿市北浦 入道埼灯台 旧男鹿北中学校

 影絵パフォーマンスに向けて地元小学生によるワークショップを開催          

秋田県男鹿市の象徴である入道埼灯台は、約7000万年前の地層「溶結凝灰岩」の上に位置しており、地域の自然遺産として高い価値を有しています。この岩盤は、地元の郷土料理「石焼料理」にも活用されており、長年にわたり地元住民や観光客に親しまれてきました。
今回のイベントでは、入道埼灯台の歴史的・地質的価値と、地域の食文化である石焼料理を融合させたストーリーを、影絵パフォーマンスという芸術的手法を用いて初めて公開しました。地域資源への理解を深めるとともに次世代への継承を目的として、地元小学生による教育参加プログラムも併せて実施しています。
小学生はまず入道埼灯台に集合しジオガイドの案内のもと、灯台の歴史や役割、男鹿半島ジオパークの地質的特徴について学習しました。あいにくの悪天候により灯台への登頂は叶いませんでしたが、強風の中でも堂々と立ち続ける灯台の姿に自然の厳しさと構造物の力強さを肌で感じる貴重な体験となりました。
その後、昼食会場のホテルにて石焼料理の実演と試食体験を実施。約800度に加熱された溶結凝灰岩を鍋に投入すると瞬時に水が沸騰し、激しい音を立てながら調理が進む様子に参加者からは「おー」「わー、すごい!」といった歓声が上がり非常に高い関心が寄せられました。味噌を加える最終工程では、会場内に味噌と魚の香りが広がり石焼料理が完成。多くの参加者にとって初めての体験となりましたが、温かい汁と鯛の旨味が好評を博し食事は大変満足度の高いものとなりました。



 7000万年前の記憶を灯す 入道埼灯台影絵パフォーマンスを初開催!         

石焼料理の試食体験を終えた小学生は、影絵パフォーマンスの会場である体育館へ移動し、影絵師・川村氏の指導のもと影絵に使用する作品制作に取り組みました。川村氏から「海の中の生物」をテーマとして提示され、児童たちはそれぞれの発想を活かして創作活動に励みました。作品制作後はリハーサルにも参加し本番に向けて万全の準備が整いました。
当日は、地元住民および県内外から約60名の来場者が集まり影絵パフォーマンスへの期待が高まる中、いよいよ開演となりました。冒頭では、小学生と川村氏によるパレード形式の影絵演出が行われ観客の注目を一気に集める華やかな導入となりました。続いて、川村氏が制作した「入道埼灯台」と「石焼料理」にまつわる壮大なストーリーがスクリーンに影絵で投影され生演奏とともに展開。幻想的な光と影の演出が観客の心を惹きつけ、約1時間にわたるパフォーマンスは時間の経過を忘れるほどの充実した内容となりました。
終演後には、影絵で使用された作品や照明演出の仕組みを紹介する舞台裏見学も実施。川村氏の動きや影絵を生み出す装置の構造に対し参加者からは「へー」「なるほど」といった驚きや感心の声が上がり、ひとりで演出を担う舞台裏の工夫に対する理解と敬意が深まりました。



 イベントを終えて                                 

今回初開催となった「入道埼灯台と影絵のコラボレーション企画」は、想定を上回る演出効果と灯台との調和により非常に充実した内容となりました。影絵パフォーマンスの壮大さと地域資源との融合は、来場者に強い印象を与える結果となりました。 参加した地元小学生からは、「面白かった」「また影絵に参加したい」「灯台のことが勉強できて良かった」など、満足度の高い感想が多数寄せられ教育的効果も確認されました。本企画は地域の自然・文化・芸術を組み合わせた新たな取り組みとして、他地域や他灯台への展開可能性を感じさせる内容であり、今後の発展に向けた有望なモデルケースとなりました。



<団体概要>
団体名称:入道埼灯台利活用事業実行委員会
活動内容:入道埼灯台を基点とした新たな観光事業造成とそれに係る事業を行う。
構成団体:男鹿市、一般社団法人男鹿市観光協会、男鹿半島・大潟ジオパークガイドの会、
     秋田テレビ株式会社







海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、日本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」。その取り組みのひとつである「新たな灯台利活用モデル事業」は、灯台の様々な利活用モデルを創出することで、灯台の存在意義を高め、灯台を起点とする海洋文化を次世代へと継承していくことを目的としています。
海と日本プロジェクト公式サイト https://uminohi.jp/
海と灯台プロジェクト公式サイト https://toudai.uminohi.jp/

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