昆虫専門店「ルルズ」(秋田市牛島西4、TEL 018-839-1835)で展示中の雌雄同体の「ミヤマクワガタ」が現在、話題を集めている。
話題のミヤマクワガタは、6月下旬に同店のスタッフが北秋田市の山中で採取した。「最初はアゴが折れたオスだと思った」(同店の川和田さん)が、よく観察すると、長いアゴや触覚、角張った頭の形や淡い金色の体毛などミヤマクワガタのオスの特徴は右半身だけ。左半身は小さなアゴや丸みを帯びた頭などメスの特徴を持つ「雌雄同体」だった。
国内外のクワガタやカブトムシを多い季節で100種ほど扱う同店。「雌雄同体のクワガタがいると話に聞くことはあったが、実物を見たのは開業8年間で初めて」(同)だという。
体長などサイズで決められることが多い昆虫の価格。一般に体長7センチのミヤマクワガタのオスで3,000円、メスで500円程度のところ、体長4.1センチのこの変種は「ネットオークションなら30万円以上にはなる」(同)が、当面、販売の予定はないという。
川和田さんは「ミヤマクワガタは3年ほど幼虫として過ごし、成虫の寿命は2~3カ月。雌雄同体の繁殖能力はわからないが、長生きしてもらえれば」と話す。
営業時間は10時~18時。火曜・水曜・木曜定休。