ヤマト(秋田市大町2、TEL 018-862-2036)は来春、商業ビル「ファッションアベニューAD」(大町2)地階に昭和の商店街をイメージした新店をオープンする。
同社は、2005年まで卸町でホームセンター、同年10月から業態をスーパーに転換して大町の「秋田ニューシティ」地階に移転開業したが、同社・茂木一仁社長は「大町に何が望まれているか」という視点から新店を検討してきた。
「買い物客と商店主とが会話できる昭和の商店を懐かしむ声が多く聞かれる」(茂木社長)ことや、同ビル地階を通じて広小路から大町にかけて人々が往来できることに着目。かつて同所にあった商店街「名店街」をイメージした、青果店や鮮魚店などの生鮮食料品店を中心とした新コンセプト業態を企画した。新店の売り場面積は約825平方メートル。これに伴い、同ビル地階に入るテナントの一部は1階に移動する。
茂木社長は「移転というより、新規業態での出店になる」とし、「当社の長所であるエンドユーザーとのコミュニティーに、『モノとヒトと情報』のコミュニティーを加えることで、強みを発揮していきたい」と意気込む。「大町にも変えてはならないものと変えるべきものがある。まちづくりや商店づくりは目的が明確でなければならないという視点から、業態の転換を決めた」とも。
新店「大町小路」(仮称)の開業に伴い、現在営業する「スーパーランドヤマト」は一部のサービスを残し閉店する。