長年の不仲とされる秋田・土崎地区と新屋地区の住民が、因縁に決着を付けるべく11月2日、ポートタワーセリオン(秋田市土崎港西1)で対決を行う。対決方法は「綱引き」。
秋田市沿岸の南北に位置する両地区の住民は、古くは漁業権などを巡って不仲とされてきた。この因縁に決着を付けようと6月、港商友会・神明社青年会連合の「土崎衆」が、両地区の有志各30人による「綱引き」での対決を百三段新屋会の「新屋衆」に提案。「新屋衆」がこれを受け入れたことから対決が実現した。佐竹敬久秋田市長が当日の立会人を務める。
先月末、両会代表が「正々堂々と闘うこと」を確認、調印式を行った。両地区は、対決を「古(いにしえ)より伝わる因縁。地域の名誉とプライドをかけた歴史的戦い」と位置づける。港商友会の細谷信二さんは「絶対に負けられないという思いが強いが、主催者としてはイベントが盛り上がるかも気がかり(笑)」と話す。
会場では、10時から秋田県内で活動するミュージシャンらによるライブや金魚すくいなどの縁日イベントも開催する。
対決は14時から(予定)。