鈴木幻山さん、秋田最年少の尺八師範に-ジャンルにとらわれない尺八演奏を

「音楽ジャンルにとらわれない演奏活動で邦楽の魅力を伝えたい」と話す鈴木幻山さん

「音楽ジャンルにとらわれない演奏活動で邦楽の魅力を伝えたい」と話す鈴木幻山さん

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 秋田市在住の尺八奏者・鈴木幻山さん(本名=鈴木正一さん)が、8月24日に行われた日本尺八連盟(京都市)の師範試験で首席合格を果たし、秋田で最年少の尺八師範が誕生した。

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 祖父の鈴木為五郎さんが民謡を教えていたことがきっかけで尺八を始めたという鈴木さんは「小学生のころはけいこが嫌いで逃げ回っていた(笑)」が、「東京に住んでいた7年ほど前にインターネットですごい尺八の音に出会った」ことから尺八への思いが再燃。5年前に実家のある秋田に帰郷し、尺八のけいこを本格的に始めた。

 「以前受けた準師範試験の結果が2位で悔しい思いをしたので、師範試験はどうしても1位で合格したかった」(同)との思いで、毎日のように師匠から手ほどきを受け、仕事が終わってからも市内のカフェをスタジオ代わりに練習を続けてきたという鈴木さん。全国から40~60代の師範候補11人が挑戦した今年の師範試験では、40歳で見事首席合格を果たし、秋田で最年少の尺八師範となった。

 「邦楽には一般になじみの薄い古典もあるが、和の美しさを感じられるモダンな曲も多い」と話す鈴木さんは、「純邦楽だけではなく、ジャズバンドとセッションすることもある。音楽ジャンルにとらわれない演奏活動をしたい」とし、「最近は邦楽に興味を持ってくれる女性も増えたが、尺八の音色を通じて邦楽の魅力を伝えていければうれしい」と抱負を語る。

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