秋田杉の魅力を伝えることを目的に活動する「日本全国スギダラケ倶楽部秋田支部」(秋田市)が9月6日・7日、JR秋田駅前で参加型イベント「スギラボ」を開催する。
同イベントは、秋田公立美術工芸短期大学の学生によるJR秋田駅を「秋田杉る」場所にしようとのデザイン提案を受け、秋田杉の産業や工芸文化を伝えることを目的に活動する同支部が開催するもの。
両日、秋田杉を使った伝統工芸「曲げわっぱ」の技術を応用した「杉かまくら」や「杉の屋台」などを駅の東西連絡自由通路「ぽぽろーど」に展示するほか、酒店の軒先につるされている「酒林(さかばやし)」の製作体験をする「杉玉つくりワークショップ」も開催。作った杉玉は、天井からつり下げるインスタレーション・アートとして、同日開催されている「秋田カジュアルアーツフェスタ」に出展する。
同支部代表で、短大で公共デザインを教える菅原香織さんは「私たちの活動は杉の材木としての魅力を広め、産地と市場を結び付けるものだが、学生にとってはワークショップ会場のデザインも空間表現演習の課題のひとつ。学生のデザイン提案がどこまで実社会で通用するかも楽しみ」と期待を寄せる。
開催時間は10時~16時。ワークショップは両日とも先着15人。入場無料。