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秋田で来訪神「やまはげ」「なまはげ」トーク 伝統行事の意義と役割考える

秋田市下浜桂根で行われていた小正月行事「やまはげ」

秋田市下浜桂根で行われていた小正月行事「やまはげ」

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 来訪神がテーマのトークイベント「やまはげ、なまはげはどこから来るのか?」が11月1日、秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町、TEL 018-893-6424)で開かれる。

秋田市上新城の「なまはげ」

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 手作りの面をかぶり、「来訪神」にふんする若者が、集落の世帯を回りながら無病息災や五穀豊穣などを祈願する伝統行事。集落ごとに行われる男鹿市の「なまはげ」のほか、県内各地で「やまはげ」「なもみはぎ」などの名称で行われる。

 少子高齢化に伴う人口減少の影響により、各地で行事の存続が危ぶまれていることから、「幅広い世代で課題を共有しながら地域づくりを考える場」として、「秋田市農山村地域活性化センターさとぴあ」(上新城五十丁)と同施設がトークイベントを企画した。

 明治期以前から10年ほど前まで行われた秋田市下浜桂根の小正月行事「やまはげ」に関わる藤原浩一さんと川村均さん、秋田市上新城の小又集落と白山集落が協力し、現在も「なまはげ」行事を継承する高橋浩樹さんと佐田稔さんをゲストに招く。民俗学を研究する齊藤壽胤(じゅんい)さんが、伝統行事を題材に基調講演を行う。

 イベントを担当する秋田市文化創造館スタッフの熊谷新子さんは「地域に長く息づいてきた伝統的な文化。人と人、人と地域が結びつく行事として大きな意味を持つ。伝統行事を存続させる意義と、そのための手だてを皆さんと一緒に模索できれば」と参加を呼びかける。

 開催時間は13時~15時。参加無料。定員は50人。要事前申し込み。

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