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秋田で「模擬葬儀」 寺院住職が協力、葬儀作法など体験

市民参加型の「模擬葬儀」の様子(写真は2019年)

市民参加型の「模擬葬儀」の様子(写真は2019年)

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 市民参加型の「模擬葬儀」が10月20日、協働大町ビル(秋田市大町3)で行われる。

「模擬葬儀」への「参列」を呼びかける鈴木のぞみさん

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 葬儀の作法や故人を見送る心構えなどを知る機会として、秋田市を拠点に市民8人で市民活動などに取り組む「おもしぇど・かだればぁ」が開く。「釈迦堂 光明寺」(旭北寺町)などが協力する。

 「終活」ブームのあった5年ほど前、「自分の終活だけではなく、見送る側の練習をしたい」という市民の声を受け初めて企画したところ、100人以上の参加者が集まるなど好評だったことから2回目を企画した。人が亡くなった直後から、葬儀の作法などを葬儀の参列者として体験する第1部と、参列者の会食「お斎(とき)」をしながら、光明寺の住職らと葬儀について質疑を交わす第2部に分けて開く。実物のひつぎに入る納棺体験も行う。

 「事前に準備ができる結婚式と異なり、あらかじめ考える余裕のない葬儀の内容は、後で後悔する人も多いと聞く」と同団体代表の鈴木のぞみさん。「前回、参列者の背中しか見えない焼香は、何かを食べているものと思っていた大学生もいた。コロナ禍で葬儀に参列する機会も減ったが、人生で一度きりの葬式は、残された遺族にとっても大切なもの」と話す。「宗派にかかわらず役に立つ内容で開くので、世代を問わず体験してもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は、第1部=10時~11時30分(参加費100円)、第2部=12時~14時(同2,000円、食事付き)。定員は各部50人。要事前申し込み。締め切りは10月18日。

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