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写真集「油谷帖」出版 秋田在住・生活文化財収集家のコレクション写真収録

秋田市在住の生活文化財収集家、油谷滿夫(みちお)さん(前列左から2人目)と「油谷帖(ちょう)」の編集長を務めた國政サトシさん(前列右から2人目)、プロジェクトに協力した市民

秋田市在住の生活文化財収集家、油谷滿夫(みちお)さん(前列左から2人目)と「油谷帖(ちょう)」の編集長を務めた國政サトシさん(前列右から2人目)、プロジェクトに協力した市民

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 秋田市在住の生活文化財収集家、油谷滿夫(みちお)さんのコレクションをまとめた写真集「油谷帖(ちょう)」が10月2日から、限定販売される。

モノクロ写真800点を収録する「油谷帖(ちょう)」

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 NPO法人「アーツセンターあきた」(秋田市新屋大川町)が、かつて農村などで使われた民具や生活雑貨など約50万点に上る油谷さんの収集物を題材に展開するプロジェクト「1/1000油谷コレクション」の一環で制作した写真集。

 油谷さんの収集物のうち約2000点を、秋田市文化創造館(千秋明徳町)に運び入れ、一般に公開しながら、7月1日から2週間ほどかけて価値の検証と分類・整理作業を行った。

 現在90歳の油谷さんの収集物を「存在証明として記録すること」などを目的に、同書には約800点の写真と、プロジェクトの一環として開いたトークイベント「残されたモノの価値を問う」の内容を収録する。同施設内に備えるデジタル印刷機リソグラフを使い、市民ボランティアらが手作業で50部を制作した。

 編集長を務めたアーティストの國政サトシさんは「歴史的価値の高低などにかかわらず、油谷さんの収集行為や収集物の存在自体を伝えることができるよう、全ての写真を同列に扱い、あえてモノクロで印刷するなどの工夫を施し編集した。手に取ってもらえれば」と話す。「市民の皆さんと一緒に作業できたことが、当プロジェクトの大きな実り」とも。

 仕様はA5判398ページ。価格は3,850円。30部限定。同施設内ショップ「○HAJIMARU(はじまる)」で販売する。営業時間は11時~18時。火曜定休。

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