秋田市内の5大学の学生が制作に携わる短編映画プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」の上映イベントが3月16日・17日、市内2会場で開かれる。
「地方ではできないと言われた」など大学生の言葉が並ぶ映画上映祭ポスター
全国で活躍する映画監督や俳優が自治体と連携し、クリエーターの育成や発掘、地域の魅力の再発見などを目的に取り組む市民参加型の短編映画制作プロジェクトの一環。俳優で映画監督の竹中直人さんや山田孝之さん、小説家や俳優としても活躍するタレントの又吉直樹さんらが秋田市内を訪れ、昨年8月から、秋田大学など市内5大学の学生ら約40人が、プロの指導を受けて映画製作の仕事に携わりながら制作を進めた。
「AKITA上映祭 バウンドレス」と題して開く上映イベントは、南通や川反(大町)エリアを舞台に制作した竹中監督の作品「たてこもり」、秋田市内数カ所を舞台に、又吉さんや山田さんらが出演する大橋裕之監督の作品「変哲の竜」、俳優の横浜流星さんや阿部進之介さんらが出演する榊原有佑監督の作品「MIMI」など、15分ほどの短編映画を上映する。新屋エリアをロケ地に大学生らが制作に携わった約10分の作品「参画屋の仔羊たち」も上映する。
竹中さんや又吉さん、山田さんらがプロジェクト報告を行うほか、芝居とコミュニケーションを題材に来場者参加型のワークショップを行ったり、国際教養大学ジャズ研究会や地元のダンス団体がダンスを披露したりするなど、市内2会場で4回に分けて多彩に開く。イベント内容や出演者は開催回により異なる。
同事業を担当する市人口減少・移住定住対策課の横山美鈴さんは「地域が抱える課題をチャンスに変えられるよう、地元の魅力発信や人材育成を目指して展開する当事業」とし、「地方だからこそできることもあるはず。希望や夢を持ちにくいとする若者の視点に立ちながら、地元の魅力と学生が経験を通じて得た成果を皆さんと共有できれば」と来場を呼びかける。
開催時間は、16日=「あきた芸術劇場ミルハス」(秋田市千秋明徳町)で13時~16時、17時~20時。17日=「秋田拠点センターアルヴェ内シアター」(東通仲町)で13時~16時、17時~19時30分。入場料は2,000円(大学生=1,500円、高校生以下=1,000円)。17日13時の回のみ入場無料(事前の申し込みが必要)。