障がい者就労支援事業所「オライエ・ダ・ママザメ」(秋田市泉北4、TEL 018-874-7232)が11月1日、開設1周年を迎えた。
横手市で「バル・パサポルテ」「肉山 秋田」などの飲食店を中心に展開する「ベースライン」(横手市)の古屋宰社長が、秋田市内に立ち上げた就労継続支援B型事業所。現在、20人ほどが通所し、食品の製造工程に携わる。
飲食業の傍ら、横手市の支援学校に8年ほど携わる古屋さんが「ビジネスの視点を福祉事業に役立てられるよう、高い付加価値を追求した食品関連業務に特化する施設」として、同社が大手食品メーカーなどと連携して開発した精肉を発酵させて作る調味料「肉醤(にくしょう)」や、肉醤にタマネギなどを加えて作る調味料、レトルトカレーなどの加工食品を製造・販売する。
4月には、国内外の美食家が足を運ぶことで知られる秋田市の「日本料理 たかむら」(大町1)の店主・高村宏樹さんと提携し、「御結び専門店・むすひや」ブランドも立ち上げ。おにぎりの製造も手掛ける。
通所者の都合に合わせて事業所を利用できるよう、11月から日曜の営業も始めた。「通所する皆さんの家族にも安心してもらえるような運営を心掛けている」と古屋さん。「誇りを持って携わることができる仕事を通じて、皆さんが新たな仕事を見つけることにつなげられれば」と話す。