次世代の光技術をテーマにした異業種交流会「光環境DXイブニングサロン」が9月22日、秋田大学会館イベントホール(秋田市手形学園町)で開かれる。
光技術に情報通信や制御システムの技術を加えることにより、光の色や光量、位置、広がりなどを管理して付加価値の高い「空間」を追求する「光環境」。県内では、秋田大学大学院理工学研究科の河村希典教授が中心となって研究開発を進める「液晶レンズ」などが、室内空間の配光制御や次世代型アイウエア、医療検査装置など幅広い分野で活用できる技術として注目を集める。
大学などで行われる研究と企業の連携を深めることなどを目的に、河村教授が代表を務めるNPO法人光環境DX研究学会(同)が、初めて異業種交流会を企画した。県内産学官で運営する「オールジャパンライティングラボラトリー」(新屋町砂奴寄)と秋田大学内「次世代ひかり産業技術研究会」「あきた快適環境創造研究会」の4者が共同で開く。
当日、河村教授が「光応用技術」について話題を提供するほか、准教授の田中元志さんと助教の内海富博さんが「機械学習応用研究」「ワイヤレス非接触センシング技術の応用研究」を題材にプレゼンするなどして、企業担当者らと交流を図る。
「DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した暮らしづくりが、さまざまな業界で注目される中、秋田は、電子部品や光デバイス、電子回路の製造技術に長けた企業が伝統的に多く存在する強みもある」と河村教授。
「いくつもの市場で将来予測に合った製品を実現できる技術。地域経済への大きな波及効果を見込むことができる。異業種の皆さんとの交流を活発化させることを通じて、最適で、心地良い暮らしづくりのための事業展開につなげられれば」と参加を呼びかける。
開催時間は17時~19時30分。参加無料。懇親会も開く。会費は3,000円。申込締め切りは9月19日。問い合わせは、同NPO事務局(TEL 018-889-2482)まで。