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秋田県立博物館で「人形博覧会」 職員私物や土偶など古今の人形850点

人形博覧会に出品する秋田県立博物館職員の私物の人形

人形博覧会に出品する秋田県立博物館職員の私物の人形

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 古今のさまざまな人形を一堂に展示する特別展「人形博覧会」が7月1日、秋田県立博物館(秋田市金足鳰崎、TEL 018-873-4121)で始まった。

横手市出身の女性が明治時代に作った押し絵

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 同博物館が毎年開く企画展。今年は、集客を見込みやすい首都圏などから取り寄せる展示品ではなく、博物館が所蔵する縄文時代の土偶や職員の私物など、あえて身近な展示物をそろえた。テーマは「文化資源の地産地消」。信仰や観賞、愛玩など時代ごとに変わる用途の変遷を紹介する。

 展示するのは、江戸時代に庶民に広まったひな人形や武者人形、秋田市の伝統工芸・八橋人形、こけしなどの伝統的な人形のほか、職員らが集めた初代から4代目までそろえるリカちゃんやシルバニアファミリー、アニメキャラなどのソフトビニール製フィギュアなど、約850点。

 同博物館の主任学芸専門員で、展示・資料を担当する新堀道生さんは「明治時代に好きな歌舞伎役者を模して手作りされた押し絵は、現代の推し人形に通じる。今は、菓子のおまけやカプセルトイでも手に入るが、人と人形との長年の関わりの中から、『人形の今』を発見しに来場いただければ」と呼びかける。

 営業時間は9時30分~16時30分。月曜休館。観覧料は600円(高校・大学生は400円、中学生以下は無料)。8月27日まで。

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