歌手の水木一郎さんの訃報に、生前、交流の深かった秋田のご当地ヒーロー・超神ネイガーの関係者らがコメントを寄せた。
「マジンガーZ」など多くの人気テレビアニメの主題歌を歌ったことから「アニソンの帝王」とも称され、ファンからは「アニキ」の愛称で親しまれた水木さん。12月6日、肺がんのため74歳で死去していたことが12日に報じられた。
ネイガー原作者の海老名保さんや高橋大さんらが水木さんのファンだったことに加え、デビュー間もない2005(平成17)年、ネイガーの活動を知った水木さんが、ご当地色を盛り込んだネイガーの世界観にほれ込んだことなどから、水木さんとしては初めて、ご当地ヒーローの主題歌を手掛けることを決めた。2006(平成18)年に「豪石(ごうしゃく)!超神ネイガー~見だがおめだぢ」を、2009(平成21)年には2作目「超神ネイガー~正義ノ稲穂」をリリース。作詞はネイガーのデザイン制作者の高橋さんが手掛けた。
主題歌は、秋田県内で開かれるネイガーショーで流されるほか、水木さんとネイガーが秋田市や横手市でコラボライブを開くなどして、地元のファンに広く親しまれた。2012(平成24)年には、海老名さんが東日本大震災の復興支援で立ち上げた「東北合神ミライガー」の主題歌も歌った。
水木さんの最後のツイッターの投稿は11月28日、海老名さんが贈った、ネイガーの拠点・にかほ市の牧場で生産されるハムや牛乳の写真。海老名さんは「水木さんは、いつも私たちの味方になってくれた」と声を詰まらせる。
超神ネイガーは「いままで本当に、本当にありがとうございました。アニキ、へばな。」と、ツイッターで追悼コメントを寄せた。