秋田県地方の方言を収録する「激辛!!秋田弁!単語カード」が11月19日、発売される。
かつて英単語の勉強などに使われた横9センチ・縦3.5センチほどの紙片の表裏に、方言とイラストを印刷して販売する土産品シリーズの新商品。秋田市在住のイラストレーター・こばやしたけしさんと市内の印刷会社が、2013(平成25)年に秋田版を初めて発売して以降、仙台版・京都版・津軽版をラインアップに加え、各地の土産物店などで販売。これまでに累計3万5000冊を販売する隠れた人気商品になった。
9年ぶりに秋田弁を題材に企画したシリーズ5点目となる同商品は、地元でも使われることの少なくなった難解な秋田弁を「激辛」と称し、イラストや方言にまつわる豆知識を紹介しながら77語を収録する。
同商品を企画するくまがい印刷(秋田市中通6)の熊谷健司専務は「かつては方言を中心に会話していた60~70代も、今では標準語と使い分けができる世代に移った。30代以下の世代にいたっては、秋田弁をほとんど使わなくなったとの話も聞くなど、秋田弁の絶滅が危惧される」とし、「方言を知らない地元の若い世代や秋田弁を知らない県外の皆さんに、楽しみながら郷土の言葉の魅力を感じてもらえれば」と話す。
価格は660円。県内の道の駅や土産物店などで販売するほか、通販にも対応する。