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地域考「秋田×京都」プログラム 秋田美大が受講生募集

秋田公立美術大学プログラムの題材になる「油谷滿夫(みちお)の生活文化財コレクション」 ©船橋陽馬

秋田公立美術大学プログラムの題材になる「油谷滿夫(みちお)の生活文化財コレクション」 ©船橋陽馬

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 秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)が、現在、地域考プログラム「AKIBI 複合芸術ピクニック 秋田/京都」の受講生を募集している。

「AKIBI 複合芸術ピクニック 秋田/京都」を告知するポスター

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 同大学院複合芸術研究科が、2015(平成27)年から、秋田などの地方を「創造的辺境」と捉えて地域特有の文化的特徴に焦点を当て、さまざまなワークショップを開発しながら実践する受講生公募型「地域考」プログラム。2021年度からは「AKIBI複合芸術ピクニック」と銘打ち、軽装で出掛けるピクニックになぞらえたフィールドワークなどを交え、地域固有の問題を比較考察するなどして、作品の制作など創造的活動につなげるプログラムを展開する。

 秋田と沖縄を考察した昨年度に続き、今年の比較対象は「京都」。両地域にそれぞれ7泊8日の日程で滞在し、京都府織物・機械金属振興センター(京都府京丹後市)と油谷滿夫(みちお)の生活文化財コレクション(秋田市)に収蔵される「古い物語」としてのコレクションを、「新しい語り」に定義し直すデザイン的思考を働かせながら取り組む。

 受講生は、同大学院教授でアーティストの岩井成昭さんと建築家の岸健太さんや、京都府内の大学の専門家らの指導や助言を受けながら調査活動に取り組み、成果物としての創作につなげる。

 同プロジェクトを統括する岩井さんは「古い物語の背景を分析して課題を見出し、解決に至るまでのプロセスをデザインして記録することで、より多くの人に伝えられる。これまで当プログラムが培ってきた地域考に『デザインする力』を加えることで、よりダイナミックに地域とアートを結び付けられる」と話す。「丹後ちりめんで名高い地域の施設などを舞台に、美術・地域研究・工芸・デザインなど、それぞれの領域から極上のエッセンスを身につけられる。価値観を大きく変えられる1週間になるのでは」と応募を呼びかける。

 募集対象は、写真や映像、文章、デザイン、コミュニケーションなどの分野に関心があるか、少人数のグループワークに活かせるスキルをのある大学生や大学院生、社会人。プログラムの全日程を受講することなどが条件。

 京都市と京丹後市に滞在する夏編(9月13日~20日)と、秋田市と五城目町に滞在する冬編(2023 年1月8日~15日)の2回に分けて開く。受講料は1万円。定員は12人。応募はホームページで受け付ける。締め切りは8月13日12時。

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