市民活動向け助成事業の公開審査会が6月5日、秋田県ゆとり生活創造センター遊学舎(秋田市上北手荒巻)で開かれ、NPO法人やボランティア団体など17団体の事業が採択された。
市民活動の支援事業などに取り組むNPO法人あきたスギッチファンド(同)が、県から補助金を受けて実施する「秋田県 寄り添う市民活動緊急サポートファンド助成事業」。県内を拠点に活動するNPO法人などを対象に、30万円~300万円まで5コースに分けて募集した。
書類審査を経た25団体のうち、書類のみで審査するコースを除く21団体が公開審査会に臨み、障がい者の社会参画へ向けた事業や、生活困窮者やがん患者の支援事業、不登校・引きこもりの解決へ向けた取り組みなどをプレゼンテーション。6人の審査委員の質問に答えるなどしながら、「地域社会の課題解決を目指す活動か」「具体的な計画と実施体制はあるか」「予算は妥当か」などを基準に審査を受けた。採択予定の19団体より2団体少ない、以下17団体が採択された。
NPO法人あきた結いネット(秋田市)、NPO法人秋田たすけあいネットあゆむ(同)、リレー・フォー・ライフ・ジャパンあきた(同)、NPO法人ここはぐ(同)、フードバンクで寄り添い支援実行委員会(同)、更生保護支援ボランティアふれあいサークル(同)、CAPあきた(同)、NPO法人いきいきFネット秋田(同)、フリースクール・フレスク(能代市)、NPO法人長信田の森 若者就労支援センター(三種町)、幸せサポートいろどり(鹿角市)、NPO法人ハートランドひまわり(大館市)、NPO法人ITサポートあきた(北秋田市)、一般社団法人あきた就労サポートOne(由利本荘市)、NPO法人由利本荘にかほ市民が健康を守る会(同)、学用品おさがりの会(横手市)、NPO法人地域共生事業企画ねこの手もかりたい(湯沢市)。
審査委員長の安宅英男さんは「皆さんの日頃の活動に敬意を表する。課題解決へ向けた事業と資金使途の関係が適正な予算として反映されていることに加え、公益性や具体性、継続性が審査のポイントになった」と審査会を振り返った。