横手市在住のあけび籠職人・中川原信一さんの作品展が5月14日・15日、秋田県立美術館(秋田市中通1)で開かれる。
あけびつる細工の名工として知られる父・中川原十郎さんの跡を継ぎ、現在、国内では珍しい籠作りを専業とする信一さん。gallery KEIAN(東京都文京区)を運営する堀惠栄子さんが、あけび籠や秋田県南の自然を紹介する単行本「中川原信一のあけび籠」(文芸春秋)の出版記念展として企画した。
信一さんが作るあけび籠作品30点以上に加え、秋田県立博物館(金足鳰崎後山)が所蔵する十郎さんの作品を合わせて約50点を出展するほか、信一さんと妻の惠美子さんが籠編みを実演する。同書に掲載する写真家・白井亮さんの写真パネル約30点も展示する。
堀さんは「親子二代にわたる名工2人の作品を合わせて観覧できる。夫婦で実演を披露する機会も珍しい。地元で撮影した写真作品と合わて鑑賞いただければ」と来場を呼びかける。
営業時間は10時~18時。実演時間は、14日=11時~13時、14時~16時、15日=11時~13時。入場料は500円(中学生以下無料)。