男鹿市の海産物を原料に使うさつま揚げ「男鹿揚げ」が4月1日、秋田市内の飲食店などで発売される。
高校生の実践的教育や地域活性化などを目的に、男鹿海洋高校(男鹿市)と男鹿市、外食チェーンのドリームリンク(秋田市山王2)の3者が連携して取り組むプロジェクトの一環。
生産者の収入を増やすことやSDGs(持続可能な開発目標)の観点を取り入れた特産品の開発などをテーマに行う同高校食品科学科の授業で、今春卒業した生徒47人が商品の開発に取り組んだ。生徒らは、加工食品などに活用されることの少ない茎ワカメとギバサに着目。試行錯誤しながら「茎ワカメのコリコリした食感を生かし、ギバサを加えることで磯の香りを豊かに感じられるさつま揚げ」に仕上げた。
同プロジェクトは生徒の卒業に合わせた学習成果として、毎年、新たな特産品の開発を続け、同市内に加工場を立ち上げるなどして卒業生らの雇用につなげたい考え。ドリームリンクの村上雅彦社長は「生徒自身が食材としての価値を見出し、試行錯誤しながら開発に取り組み、発売にこぎ着けた。産学官の連携を通じて地元の活性に貢献できれば」と話す。
同商品は4月1日から、同社が県内で営業する秋田番屋酒場(千秋久保田町)やとっぴんぱらりのぷ(同)、秋田おでん・さけ富(大町5)など12店のメニュー(308円~)として提供する。4月29日、道の駅おがオガーレ(男鹿市)で発売するほか、現在、取扱店を募集する。価格は120円。