あきた舞妓(まいこ)を卒業し、あきた芸者として一本立ちすることが決まった「おとは」さんが3月6日、芸者としてのお披露目をあきた文化産業施設松下(秋田市千秋公園)で行った。
4歳から新日本舞踊を習うなどし、2016(平成28)年から約1年の見習い期間を経て、「あきた舞妓」として座敷やイベントで唄(うた)や踊りを披露してきた秋田市出身のおとはさん。師事する「唄」「踊り」「三味線」「お茶」の師匠に高度な技術を習得したものと認められたことから、3月1日、「あきた芸者」として一本立ちすることが決まった。あきた舞妓から芸者になるのは、2019年10月の紫乃(しの)さんに続き2人目。
お披露目会には、師匠や親族などの関係者が出席。正月やお披露目会など特別な行事で着る「出の衣装」をまとったおとはさんは、三味線で長唄「梅の栄」や踊り「常磐津 東都獅子」を披露した。
これまで「緒叶羽」だった芸名をひらがな表記に改めたおとはさん。「とても緊張したが、これまで私を支えてくれた皆さまへの感謝を伝えたい気持ちで芸を披露した。芸者は生涯続けられる仕事。これからも、県内外の皆さまに秋田に来たいと思っていただけけるよう精進したい」と意気込みを見せる。
同施設で3月12日、一般向けの特別公演の開催を予定する。