暮らす・働く

秋田・通町商店街にコーヒースタンド 美大大学院生が地域研究の一環で

秋田市通町商店街に設けられたコーヒースタンドに立ち寄る近隣住民

秋田市通町商店街に設けられたコーヒースタンドに立ち寄る近隣住民

  • 96

  •  

 コーヒースタンドに立ち寄る通行人から地域情報を集める試み「のいり in 通町」が12月11日、秋田市通町商店街の陶器店前で行われた。

秋田公立美術大学大学院生が研究の一環で設けるコーヒースタンド

[広告]

 移動式の簡易コーヒースタンドを商店前に設け、通行人に無料でコーヒーを提供することと引き換えに、地域の情報や歴史などのエピソードを聞き取る試み。屋外で茶を点てる「野点(のだて)」にちなみ、屋外でコーヒー豆を煎ることから「のいり」と称して、秋田公立美術大学(新屋大川町)大学院1年の高橋琴美さんが、町の景観や活用に関わる研究の一環として、2年ほど前から新屋地区を中心に取り組む。

 当日、11時から5時間ほど設けたスタンドに立ち寄ったのは、近隣住民ら6人。高橋さんがその場で豆を煎って提供するコーヒーと引き換えに、住民らは、同商店街の通りが国道だった時代のエピソードやクルマ社会が進んだことで変化した生活などの地域情報を提供した。高橋さんは、同じ方法で地域の研究を続けるなどし、成果の発表を目指す。

 高橋さんは「まちのちょっとしたスペースを活用して行える試みため、立ち寄ってもらった皆さんの話を聞くことができる。今後もさまざまな地域で開いて、寄せられた情報から得られた成果を発表したい」と話す。

 次回の開催日時と場所は未定。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース