秋田県主催の美術展「アーツアーツ2021」が、現在、アトリオン(秋田市中通2)で開かれている。
人の移動と新型コロナウイルスの感染拡大を表現した林文洲さんの映像作品
1959(昭和34)年に初めて開かれた秋田現代美術展以来、毎年県が開く美術展。現在、「アーツアーツ」に企画名を変え、県出身や在住など秋田にゆかりある美術家の作品を一堂に展示する。今年は、秋田公立美術大学准教授で漆芸家の熊谷晃さんと同准教授で映像研究家の萩原健一さんが推薦する、工芸家の渡邊葵さん、彫刻家の小笠原宏さん、美術家の尾花賢一さん、同・船木晋也さん、映像作家の林文洲の5人と合わせ、7人が出展する。
釉薬(ゆうやく)の一種「海鼠釉(なまこゆう)」を用いて渡邊さんが制作した壺や花器などの陶芸作品や、子どもをモチーフにした小笠原さんの木彫り人物像、漫画表現を取り入れた尾花さんの縦300センチ、横500センチのドローイング作品、6枚の木板を彫って組み合わせた縦330センチ、横495センチの船木さんの作品、人の移動と新型コロナウイルスの感染拡大を表現した林さんの映像作品など約40点を展示する。
県文化振興課の深井富美子さんは「貴重な作品が一堂にそろった。落ち着いた展示環境で、じっくり鑑賞してもらえれば」と来場を呼び掛ける。
営業時間は10時~17時。入場無料。11月24日まで。
11月23日、出展作家らが登壇するトークイベントを行う。開催時間は14時~。参加無料。