秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)のワークショッププログラム「AKIBI 複合芸術ピクニック」受講者選考会が8月31日・9月1日に行われ、県内外の大学生や社会人11人が今年度の受講生に選ばれた。
同大学と同大学院複合芸術研究科が中心となって、2015(平成27)年からアートと地域を題材に展開する受講生公募型プログラム。
昨年に続きオンラインを中心に開く今年は「秋田と沖縄」を題材に、両県の美術館学芸員や映画監督、地元紙の記者ら約10人の専門家をゲスト講師に招いて開く。受講生は、講師とのディスカッションや、美術家で岩井成昭さんや建築家の岸健太さんら同大学教授から受けるレクチャーなどを通して見つけ出した両地域への関心や問いなどについて、調査活動に取り組む。成果物として「ピクニック」のガイドブック作成を目指す。
オンライン選考会を通して受講生に選ばれたのは、大学生や美術家、ライターら、7都道県の11人。プロジェクトを統括する岩井さんは「全国から多くの皆さんに応募いただき感謝している。当プログラムは、秋田と沖縄という両地域の比較や関係性の発見だけではなく、全国のどのような地域にも存在する潜在力の発掘や問題解決に向けた『地域への眼差し』を獲得できる『ピクニックの道場』。受講生の皆さんが持つさまざまな経験値や問いが、この道場をよりダイナミック、かつ、唯一無二の場にしていくであろうことに、今からワクワクが止まらない思い」と話す。
受講生は9月11日に開講する「夏編」を皮切りに、2022年1月に開講予定の「冬編」と合わせて15日間の講座と成果物の制作へ向けた実践に臨む。