昨年に続き開催中止が決まった「秋田竿燈(かんとう)まつり」の伝承活動へ向けた寄付金の贈呈式が7月6日、秋田市役所(秋田市山王1)で行われた。
秋田市に寄付を行ったのは、同行事に長く携わる陶器店経営の青井智さんと従業員の貴志冬樹さん。「行事の伝承へ向けた取り組みを」と、6月に手ぬぐいなど竿燈向け土産品の制作などを目的にクラウドファンディングで資金を調達。寄せられた資金のうち3万円を市に寄付した。
「例年であれば、まつりの練習でお囃子(はやし)が聞こえる季節。2年連続の中止は、子どもらへの継承の観点から懸念が大きい。寄付金を役立ててもらえれば」と演技者「差し手」として行事に携わる貴志さん。目録を受けた穂積志秋田市長は「来年こそは竿燈を開催したい。秋田市では、東北6県が持ち回りで開く大型イベントの開催も予定される。地元の皆さんの力に期待している」と応じた。