秋田県立美術館(秋田市中通1、TEL 018-853-868)で10月24日、企画展「戸嶋靖昌展 縄文の焔(ほのお)と闇」が始まった。秋田経済新聞などが後援。
1934(昭和9)年に生まれ幼少期を秋田県鷹巣町(現北秋田市)で過ごし、大館鳳鳴高校と武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)を卒業後、スペインで30年ほど制作を行った芸術家・戸嶋靖昌。同美術館で、戸嶋靖昌の作品のみを特集する展覧会は初めて。
油彩や彫刻、デッサンなどの作品約120点に加え、戸嶋靖昌が撮影した写真や本人が実際に使った物などの資料80点ほどを展示する。戸嶋靖昌が1974(昭和49)年のスペイン渡航前と帰国後に地元で制作した油彩4点は初公開。
同館学芸員の佐々木佳苗さんは「地元でも必ずしも知名度が高い芸術家ではないかもしれないが、来館して迫力ある作品に触れていただければ」と呼び掛ける。
11月28日、12月19日には学芸員によるギャラリートークを予定する。開催時間は、14時~14時30分。先着20人。予定していた戸嶋靖昌記念館(東京都千代田区)館長の執行草舟さんの講演会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、インターネットで動画を公開する。
開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。入場料は、一般=1,000円、高校・大学生=800円、中学生以下無料。2021年1月10日まで。