秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)が現在、AKIBI複合芸術プラクティス「旅する地域考」の参加者を募集している。
県内の特定地域に赴いて取り組むリサーチ活動や表現活動を「旅」の体験になぞらえ、同大学が昨年から夏と冬に分けて行う滞在型ワークショップ。地域と美術の考察を通じて、アートマネジメントができる人材の育成を目指す。
来年1月に開催予定のワークショップの「旅先」は、にかほ市・由利本荘市と周辺地域。「辺境を酌む冬編」と題し、山形県境にまたがる鳥海山麓と日本海沿岸エリアを7泊8日の日程で回る。
アーティストの岩井成昭さんや建築家の岸健太さん、美術家の高嶺格さん、映画監督の石山友美さんら同大学教授や、国内外で活動する専門家数人が助言者として同伴する。
ワークショップでファシリテーターを務める小熊隆博さんは「4回目を数える今回は、鳥海山水系を手掛かりに回る。未知の日常体験を通じて、社会や地域を多くの視点から読み解くことを試みる。若手芸術家のみならず、企画事業や地域課題に取り組む人など、さまざまな分野で地域に向き合う皆さんと旅することができれば」と応募を呼び掛ける。
開催日は、2020年1月8日~15日。受講料は1万円。宿泊先は主催者が手配する。交通費や食費などは参加者負担だが、県外居住者で秋田県内で美術活動などに取り組む展望があることなどを条件に、自宅からの往復交通費を支給する。申し込みは、ウェブサイトで受け付け、10人前後を採用する。応募締め切りは12月1日。
問い合わせは、同事務局「みちひらき」(TEL 018-802-0089)まで。