第100回全国高校野球選手権大会で準優勝を果たした金足農業高校の打川和輝選手が9月25日、八橋多目的グラウンド(秋田市八橋運動公園)で行われた小学生球児の練習に参加した。
金足農業高校の打川和輝選手と秋田県地区選抜野球協会秋田支部メンバー
同校で4番打者を務め、大阪桐蔭高校との決勝ではマウンドにも立った打川選手。小学生の頃に所属していた「秋田県地区選抜野球協会秋田支部」(中通2)の要請を受け、同支部に所属する小学生22人の練習に参加した。
後輩たちの熱いまなざしを受けながら、キャッチボールやバッティング、走塁などの練習相手を務めた打川選手は「懐かしい思いで参加した。私が所属していた当時からレベルの高いチームだった。このチームでレギュラーになれるよう頑張った成果が今につながっている」と振り返る。
「打川先輩の甲子園での活躍を夢中で見ていた。実際に会うと体が大きくて驚いた。僕も選手として活躍できるよう、しっかり練習したい」と同チームキャプテンの小松聖弥君。
同支部で監督を務める高橋勉さんは「甲子園で活躍した先輩と一緒に練習することで子どもたちの良い刺激になればと打川選手に声を掛けたところ、二つ返事で引き受けてくれた。子どもたちには野球の技術だけではなく、自分を支えてくれる周囲の人への感謝の心も育てられれば」と話す。
打川選手のほか、同校の吉田輝星投手や菅原天空選手も所属した同協会代表の吉光浩二さんは「当協会で頑張った子どもたちが現在、高校生になって活躍している様子をうれしく思う。いずれはプロ野球選手を輩出できるよう取り組んでいきたい」と意気込みを見せる。