植物図鑑の挿し絵などに使われる「ボタニカルアート」の展示会が現在、アートスペース・ココラボラトリー(秋田市大町3、TEL 018-866-1559)で開かれている。
植物を実物大に描くことや背景を描かないこと、植物の持つ特徴を変えないことなどのルールで描く「ボタニカルアート」。
15年ほど前に見た「みずみずしいイチゴの作品に魅了された」という秋田市在住の藤井真智子さんが、透明水彩絵の具と数種類の筆を使い、アサガオやルピナス、ハンカチノキなど草花のほか、リンゴやユズ、ナツメなどの果実を題材に描いた42点を展示する。植物の側にアリやミツバチを描く遊び心ある作品も。
「細かな葉脈などは、天眼鏡で観察するなどして描く。葉の厚みや植物の柔らかさなどの表現に気を使う」と藤井さん。「根気と集中力のいる作業だが自宅の食卓で描いているものなので(笑)、気軽にご覧いただき、皆さんに和んでもらえれば」と話す。
営業時間は11時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。9月23日まで。