「秋田竿燈(かんとう)まつり」初日の8月3日、竿燈の位置確認向けデータがオープンデータとして公開された。
竿燈会ごと時間別の演技場所を確認できるオープンデータ活用例(拡大画像)
開催4日間で、秋田市内外から足を運ぶ130万人以上(2017年)の来場者が大通りを埋め尽くす、県内最大級の夏の行事「秋田竿燈まつり」。
70団体以上ある町内や企業の竿燈会が、210区画に分けられた大町2丁目橋から山王十字路までの大通り約850メートル、上り・下り合わせて約1700メートルを、およそ17分ごとに80メートルほど移動しながら3回に分けて演技を披露する。
山車を引く祭りのような移動距離はないものの「お目当ての町内や企業を見つけやすくするためのデータがあれば便利なのでは」と、秋田市を拠点にオープンデータの研究などに取り組む「Code for Akita(コード・フォー・アキタ)」がデータ化に取り組んだ。
同グループ代表の小林秀樹さんは「オープンデータは単なる情報公開とは異なり、誰でも使いやすく変更可能な形式のデータとしてまとめる必要がある。アプリやウェブサイトなどのサービスとも異なるが、市民や観光客の利便に供するもの。オープンデータの活用が、祭りを盛り上げる一助になれば」と話す。
今後、仮設トイレの設置場所や観覧席マップなどのデータ加えながら、来年へ向けてデータの充実を図る予定。