八峰町で大人向け秘密基地の運営を目指すプロジェクト「CRANDS(クランズ)」に取り組む鈴木了(りょう)さんが12月14日、秋田市内でメンバー募集へ向けPR活動を行った。
同町在住の鈴木さんら3人が、アウトドアやDIY、日本酒などを楽しむことができる拠点としてメンバー制ゲストハウス(簡易宿泊施設)の運営を目指し、メンバーを募集する。
秋田県北端に位置し、世界遺産「白神山地」に接する同町でプロジェクトを立ち上げたのは、大手住宅メーカーで培った経験や知識を生かし、2016年1月から「地域おこし協力隊」として活動する鈴木さんと、木工職人の須藤和彦さん。同町で酒造会社「山本」を経営し、若手蔵人集団「NEXT5(ネクストファイブ)」メンバーとしても知られる山本友文さんがプロデューサーを務める。
日本海を望む約20坪の空き事務所をゲストハウスに改築し、白神山地のトレッキングや海水浴、釣り、雪山歩き、酒造り体験、木工体験など、同町の特性を生かした季節ごとのレジャーの提案を予定するほか、同酒造会社が限定酒「わくわく」を醸造し、施設の宿泊者のみに提供する。
12月1日からクラウドファンディングを通じてメンバー募集を始め、これまでに県内外の96人から150万円以上の申し込みが寄せられた(12月18日現在)。
この日は、秋田市内で地元メディアの取材応対を受けるなどし、メンバーを募った。「地域おこし協力隊」としては珍しい同町出身の鈴木さんは「当町には美しい景色や、さまざまな遊びを楽しめる環境に恵まれているが、魅力を伝えるには強い理由が必要。県内外から足を運んでいただけるようなアイデアを提案していきたい。全国の皆さんに、酒と自然を愛する当プロジェクトの一員になっていただければ」と応募を呼び掛ける。
来年5月のオープンを目指す。