秋田商工会議所(秋田市旭北錦町)が現在、秋田市を代表する伝統工芸品「銀線細工」を使った商品デザイン案を募集している。
天保年間(1532~1555年)にオランダ人によって長崎の平戸に伝えられたのが始まりとされる「銀線細工」。秋田では、1606年に湯沢市に銀山が発見されたことから材料に恵まれたほか、秋田藩の保護奨励の下、武具や装飾品として制作され、現在では、秋田市を代表する伝統工芸品として技術が受け継がれる。
同商工会議所の創立110周年を記念して企画した同事業。贈り物として使われることが多いことから、「あなたに贈る銀線細工」と銘打ち製品デザイン案を募集する。現在、アクセサリー類を中心に商品化されている銀線細工だが、装飾品に限らず、筆記具や雑貨類など募集するデザインの商品用途を問わない。
同商工会議所企画振興課の佐藤有紀さんは「柔軟な発想のデザインを期待している。子どもから年配の方まで幅広い世代の皆さんに応募いただければ」と期待を寄せる。
新規性や独創性、市場ニーズなどを審査基準に、優秀賞1点と特別賞2点、入賞数点を選び、副賞30万円などを進呈する。A3サイズの用紙で応募する。手書き、パソコン、写真など表現方法を問わない。1人で何点でも応募できる。応募締め切りは10月31日。
入賞作品のデザイン案などは、2018年2月2日~6日に市内で開催予定の企画展に出品する。