JR「新屋駅」の待合室に設けられた図書コーナー「小さな図書館」で4月23日、本と本棚の増設イベントが行われた。
新屋駅に図書コーナーを設けた秋田公立美術大学助手の田村剛さん
「1冊借りたら、いつか1冊本棚に」をスローガンに運営する、本の設置や貸し借りが自由な図書コーナー。秋田公立美術大学助手の田村剛さんが中心となり、JR秋田支社と新屋参画屋(新屋表町)が連携し、昨年6月に設置された。
本棚の蔵書スペースがなくなったことから、「本と本棚マシマシ」と銘打ち、2つ目の本棚の設置と市民による本の寄付が行なわれた。
イベントに集まった市民は約50人。電車の発着など人の流れがある駅舎内で、本を寄付した約15人の市民が、本に寄せる思いを語りながら、本棚に本を納めた。
本を寄付した近隣に住む男性は「いつ来ても整理整頓されているし、本が少なくなっていくことがないのは、本好きな人たちが自然と管理しているからなのでは。その雰囲気が気に入っている」と話す。
田村さんは、「『小さな図書館』の取り組みを、別の方が別の場所でまねしてもらえればうれしい。希望があれば、新屋駅の事例で私たちが経験したことやノウハウをお伝えしたい」と笑顔を見せた。