都市における木造建築展「Timberize AKITA(ティンバライズ・アキタ)~都市木造が、秋田市街地の景観を変える」展が12月13日から、秋田県立美術館(秋田市中通1)で開かれる。
建築基準法上、2000年から木造の耐火建築物が建設可能になったことを契機に全国で中高層の木造建築が増えていることに合わせ、素材としての木材の持つ可能性や「まちづくり」の価値観を提示することなどを目的に開く同展。東京都港区で9月に開かれた「Timberize TOKYO」展の秋田版として秋田公立美術大学(新屋大川町)が企画した。
県内外の大学研究室や県内建築家が提案する秋田市中心市街地が舞台の「都市木造」模型やドローイング、秋田県立大学木材高度加工研究所(能代市)の取り組み、東京オリンピック関連施設や開催後の「木質都市」の提案、木製家具や遊具の展示など、「木」をキーワードに幅広く紹介する。
景観デザインを専攻する秋田公立美術大学の小杉栄次郎准教授は「地域木材の住宅向け利用増が見込みづらい社会背景の下、まちづくりへの積極的な活用が模索されている」とし、「強度や耐火の性能が著しく進化している現在の木造建築を市民の皆さんに知っていただく機会にできれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~18時。入場無料。今月23日まで。
出展者らが参加するトークイベント「秋田市街地における都市木造」(13日)、「都市と建築と木と山と」(21日)も開く。開催時間は14時~16時。参加無料。