秋田駅前の商業ビルの映画館「シネマパレ」(秋田市千秋久保田町、TEL 018-836-2990)が3月7日、週末限定で名作を上映する「名画座」としてリニューアルオープンした。
週末限定営業の名画座としてリニューアルオープンした「シネマパレ」
1985(昭和60)年12月20日に開業し、153席と102席の2つの劇場を備える同館。これまで35ミリフィルムで撮影された作品を上映してきたが、映画撮影のデジタル化が進み、新作のフィルム配給が見込めなくなったことなどから2月28日で月曜~木曜の営業を停止。金曜・土曜・日曜限定でフィルム作品を上映する「名画座」に営業形態を変更した。
イギリス映画「アラビアのロレンス」を皮切りに、邦画の「羅生門」や「東京物語」、イタリア映画の「甘い生活」など世界的に知られる名作のほか、カルト的な人気のある作品の上映も予定する。
同館館主の川口豊さんは「フィルム作品は、スクリーンのサイズや音響など、映画館で上映することを前提に撮影されている。シニア世代には懐かしく、若い世代には新鮮に感じられると思う」とし、「ジャンルにこだわらず、映画の魅力に触れられる作品の上映を予定しているので、皆さんに来館いただければ」と呼び掛ける。
初日に来館した秋田市在住の30代の男性は「DVDなど家庭でしか観られなくなった名作を劇場のスクリーンで鑑賞することができて良かった」と話していた。
入場料は1,300円。