1,000匹の命を守る-「いぬ・ねこネットワーク秋田」が10周年

「里親」が見つかるのを待つ保護中の犬や猫。9月23日の「増やさないでキャンペーン」で

「里親」が見つかるのを待つ保護中の犬や猫。9月23日の「増やさないでキャンペーン」で

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 ボランティアで動物愛護活動をするグループ「いぬ・ねこネットワーク秋田」(TEL 018-868-4603)が今月で発足10周年を迎え、動物愛護週間の9月23日、捨て犬や猫を「増やさないでキャンペーン」イベントを催した。

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 同会は、新聞社への投稿や自作チラシの配布などで「迷い犬」となった愛犬を発見した経験を持つ大高栄子さんが有志らとともに立ち上げたもので、1997年以来「捨てないで・増やさないで・いじめないで・いなくなったら探しましょう」をスローガンに、捨て犬や猫の捜索や保護、新たな飼い主探しなどの活動などを行っている。

 同会には保護施設がないため、捨て犬や猫に関する情報が入ったときは、情報提供者が一時預かりが可能かどうかを確認し、その上で約300人の会員ネットワークによって飼い主を探し、飼い主が見つからない場合は『里親』を探す。

 設立当初は、会員58人の電話連絡網やスーパーでの張り紙などを中心に情報の募集活動を行っていたが、現在はインターネットも活用している。同会窓口を担当する高橋さんは「捨て犬などの『里親』希望者や支援の問い合わせが県外からも入るようになり、10年の活動で1,139匹に新たな飼い主が見つかった」という。

 9月23日に同会が開催した「増やさないでキャンペーン」では、捨て犬や猫の「里親募集コーナー」や、保健所で死を待つ犬の表情を撮り続ける写真家・児玉小枝さんによる「動物たちへのレクイエムパネル展」も行い、「『飼う』とは『共に生きる』こと。捨て犬などの根本解決のためには『増やさない』ことも重要」(高橋さん)と訴えた。

 高橋さんは「捨て犬には『秋田犬』も多い。品評会で思わしい評価が得られなかっただけで捨てるケースもあると聞く。私自身もこれまでに約20匹の捨て犬の里親を探してきたが、つらい目にあった彼らには最後は幸せになってほしい。いい飼い主に巡り合えたと知ったときが一番の喜び」と話している。

いぬ・ねこネットワーク秋田秋田ペット霊園

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