魚類と塩が原料の調味料「魚醤(ぎょしょう)」を研究する「世界魚醤フォーラム」が11月4日・5日、秋田拠点センター「アルヴェ」(秋田市東通仲町)で開かれる。
国内では秋田の「しょっつる」、能登半島の「いしる」、小豆島の「いかなご醤油」が3大魚醤として知られ、タイやベトナム、イタリアやアイスランドなどでも伝統的に使われる調味料「魚醤」。
これまで実態調査がほとんど行われてこなかったことから、「地域食文化としての魚醤を次世代に引き継ぎながら、魚醤と地域づくりを考えよう」と日本魚醤文化研究会(土崎港西3、TEL 018-816-0610)が企画した。
魚醤文化が残る国内5地域、海外4カ国から関係者を招き、魚醤のマーケティング調査結果などの研究発表や講演会、魚醤の試食会などを開く。
担当の石井陽子さんは「魚醤の現状や新しい産業として考えるため、国内外から生産者や研究者が一堂に会する世界で初めてのフォーラム」とし、「秋田ではなじみ深い『しょっつる』と世界の魚醤を比較できる貴重な機会なので足を運んでいただければ」と参加を呼び掛ける。
開催時間と参加費は4日=13時~17時(無料)、5日=10時30分~16時30分(1,000円)。詳細はホームページで確認できる。