秋田のご当地ヒーロー「超神ネイガー」が、経済産業省・関東経済産業局の公募事業「地域新成長産業創出促進事業~クリエイティブ産業におけるビジネスマッチング及び新商品・新サービス創出推進事業」の研究部会「地域コンテンツ活性化研究会」のテーマに選ばれ、1回目の研究会が6月27日、デジタルハリウッド大学院(東京都千代田区)で開かれた。
国際競争力のあるコンテンツや新市場・新商品・新サービスの創出を目指す同事業。地域コンテンツの成功事例の検証などを通じ、コンテンツビジネスのノウハウの体系化や地域活性化を図ることを目的に、「超神ネイガー」を研究テーマに取り上げる。同大学院の吉田就彦教授が同研究会の代表を務める。
「琉神マブヤー」(沖縄)、「岩鉄拳チャグマオー」(岩手)、「跳神ラッセイバー」(青森)、「出羽戦士ガ・サーン」(山形)、「超耕21ガッター」(新潟)などご当地ヒーローのローカル展開を図る「超神ネイガー」主宰の海老名保さんのプロデュース手法を研究対象に、地方の文化や歴史を取り込んだ地域展開やビジネス手法などを検証する。
当日、海老名さんが「超神ネイガー」のプロデュース背景などについて講演すると、参加した14人からは、クリエーティブ法や収益構造、事業展開案などについて活発な質問が投げかけられた。
吉田さんは「どのようなコンテンツが有効で支持されているのかについての成功要因を検証し、一般化への道を探りたい。プロデュース過程の課題なども抽出しながら、地域のコンテンツが活性化するための条件や問題解消法なども議論できれば」と話す。「これからの地方コンテンツの活性化や、逆にコンテンツの活性化が地方を活性化させる方法論を確立できる手応えを感じた。タブーのない盛んな議論を通じて、コンテンツ力のパワーアップと地方活性化の成功につなげられれば」とも。
今後、海老名さんのほか、「美少女図鑑」を全国フランチャイズ展開したテクスファームファウンデーションの近藤大輔社長ら各分野の専門家を招き、「クリエーティブ」「フランチャイズ」「メディア」などをテーマに来年2月まで研究会を5回開く。3月に研究報告をまとめる予定。