秋田のゆるキャラ「ニャジロウ」のモデルになった猫が5月18日、永眠した。
雑種の雄猫「ニャジロウ」。2001年9月、捨て猫として獣医師に保護されていたところ、秋田市のグラフィックデザイナーで猫好きのやなぎはらともみさんが引き取った。
その後、やなぎはらさんはイラスト作品向けに愛猫「ニャジロウ」をキャラ化。2007年には、「しょんぼり」している子どもを見るとニャジロウがご当地キャラ「にゃまはげ仮面ニャッパゲ」に変身するというストーリーも考案。そのユニークさが話題になり、携帯ストラップやぬいぐるみなど数十種類を数えるグッズが商品化された。着ぐるみも制作し、地元のイベント会場などに出演する人気者になった。
昨年5月に体調を崩したニャジロウは、入退院を繰り返していたが、18日23時30分ごろ永眠した。9歳だった。
「現在、自宅にはファンの皆さんからたくさんのメッセージや花が届いている。皆さんに愛される本当に幸せな猫だった」とやなぎはらさん。「モデル猫は亡くなったが、こんな時世だからこそ、猫キャラのかわいらしさで少しでも『しょんぼり』を吹き飛ばしていけたら」とも。
関連グッズの販売や着ぐるみでのアトラクション活動などは引き続き行う。