地域の課題などがテーマのディベートイベント「ボクシンク」が6月28日、秋田市民交流プラザ(秋田市東通仲町)で開催された。
意見が対立するトピックを議題に、自身の主張とはあえて逆の立場に立って議論を行う同イベント。身近なトピックをディベート形式で議論することで、「自分」(=ぼく)の「考え方」(=think)を明らかにしながら、客観的・論理的な発言力や新たな視点の発見を促そうと、社会活動家やNPO運営者ら地元有志が中心となり、2月に初めて開催した。
3回目となる今回のテーマは、「地域活動、ゴールが大事?プロセスが大事?」。「目的を持って始めた地域活動も、継続しているうちに当初の目的が曖昧(あいまい)になったり、活動自体が自己目的化したりすることがある」と、「地域を考える勉強会の要否」「イベントの目的」「地域を変える主体は市民か行政か」の3つのトピックを議題に決めた。
イベント当日、「市民こそまちづくりの主役」と行政マンが主張すると、市民活動家が「行政こそ主導すべき」と反論するなど、あえて日ごろの立場を逆転させて議論。東京都八王子市でインターネットニュースサイト「八王子経済新聞」を運営するグラフィックデザイナーの若松尚利さんも飛び入り参戦し、地元で地域活性活動などに取り組む芳賀洋介さんと舌戦を交わした。
秋田市出身の若松さんは「このイベントはネットで知っていたので、いつか観戦してみたいと思っていたところ、図らずも参戦することになった(笑)」とし、「わたし自身はまちづくりのプレーヤーではないが、秋田のような規模のまちでは面白いイベントも活発に開催しやすい。(こうした取り組みは)面白いと思うので、八王子でも開ければ」と振り返る。
次回開催は7月~8月を予定する。