秋田県上小阿仁村のカボチャ畑に現在、世界的な現代美術家・草間彌生さんの彫刻作品「南瓜」が野外展示され、来場者を楽しませている。
地域の風土や伝統と芸術活動を媒介に地域活性化を目指し、同村全域で8月10日から開催中の「KAMIKOANIプロジェクト秋田2013」。秋田公立美術大学(秋田市新屋大川町)の芝山昌也准教授がディレクターを務め、国内外で活躍する19人の美術家が出品する。
草間さんが制作した高さ4.3メートル、直径 5メートルの野外彫刻作品「南瓜(かぼちゃ)」は、八木沢地区のカボチャ畑に野外展示。作品の中に入ることもできる。「作品には大きな穴が開いているので、中に入って同村の棚田や山並みを眺めることもできる。近くで作品の大きさを体験してもらえれば」と同イベント担当者。
会期中、同村に伝わる伝統芸能や現代舞踏、野外コンサートなどを多彩に繰り広げるほか、旧沖田面小学校・八木沢分校に同村の特産品を食材に活用した特設カフェも開く。
8月25日には、同村に伝わる伝統芸能「八木沢番楽」がテーマのシンポジウムや、同集落の棚田舞台を舞台にした舞踏イベントなども開催予定。