秋田市内の住宅街に8月中旬オープンしたカフェ「アンダンテ」(秋田市千秋城下町、TEL 018-874-7581)が静かな人気を呼んでいる。
同店を営むのは、調理師学校を卒業後、東京のフレンチレストランなどで経験を積んだ渡部知尋さん。かねてよりカフェを開くことが夢だったが、地元にUターンして念願を果たした。
人気メニューは、秋田県産の玄米や野菜がメーンの「ベジ定食」(750円)や自家製酵母を使った「ベーグルプレート」(750円)。ケーキ類(400円)とコーヒーなどソフトドリンク(400円~)のほか、アルコール類(400円~)も用意する。
「わたし自身がゆっくりした空間が好き」(渡部さん)なことから、店内の装飾は最小限に抑え、4卓の木製テーブルセットに小さな花瓶を置いたり、白い塗り壁に小さなオブジェを飾ったりする程度だが、地元の陶芸家・成田昌平さんが手掛けたコーヒーカップやはし置きを使うなど食器にこだわりも。
開店1カ月ながら口コミやブログで評判が広がり、大町や泉から徒歩で来店する客もいるなどし、週末には満席になることもあるという同店。散歩がてらに立ち寄った来店2回目という女性は「軽食をとりながらのんびりできるのがいい。わたしもブログで紹介した(笑)」と話す。
渡部さんは「当店には駐車場がないのに、友人と誘い合って来店してくれるお客さまもいらっしゃる。食事やおしゃべり、読書を楽しむなど、思い思いのゆっくりした時間を過ごしていただければうれしい」と話す。
営業時間は12時~22時。