秋田で「19世紀ギター」展-地元製作家がオリジナル作品12点を展示

「19世紀ギターの製作を極めたい」と話す斉藤健さん

「19世紀ギターの製作を極めたい」と話す斉藤健さん

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 秋田市でギターやウクレレの製作を手掛ける斉藤健さんが7月18日~7月20日、作品展「KEN弦楽器工房展」をアートスペース「ココラボラトリー」(秋田市大町3、TEL 018-866-1559)で開催している。

斉藤健さんが製作した「19世紀ギター」

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 一般のクラシックギターに比べてシンプルな構造と繊細でコンパクトな外観などが特徴の「19世紀ギター(ロマンティックギター)」。世界的には、主に1820年代を中心に製作された「パノルモ(イギリス)」「ラコート(フランス)」「シュタウファー(オーストリア)」などの名器が知られる。

 13歳でギターを始め、ハードロックを演奏していたという斉藤さん。7年ほど前にインターネットで見た「19世紀ギター特有の優美なボディーラインに魅力を感じた」をこときっかけに、全国のギター製作家を訪ねたり、資料を収集したりするなど研究を重ね、今年3月、秋田市外旭川に製作工房も立ち上げた。

 東京・墨田区で5月に行われた「東京ハンドクラフトギターフェス2009」への作品の出展に続き、初めて開催する今回の個展では、19世紀ギターやウクレレなど計12点を出展。販売価格は「19世紀ギター」(30万円~)、「ウクレレ」(6万円~)。

 「ギターは簡易な手法で作ることもできるが、19世紀ギター本来の音の響きや製法に細部までこだわりたい」(斉藤さん)とギター1本の製作に約2カ月をかける。斉藤さんは「モダンタイプのクラシックギターに比べて、19世紀ギターはやさしい響きに特徴がある」とし、「市販される低価格のギターは壊れにくいよう頑丈に作られることが多いが、19世紀ギター特有の『鳴り』のためには、デリケートに製作しなければならない点に気を使う」と話す。「今後はオーダーにも応じながら、19世紀ギターの製作を極めたい」とも。

 開催時間は11時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。

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