手作り雑貨類の販売やアート作品を展示する「あきた まちのえき」が1月17日、秋田駅ビル「アルス」地下フロアに1カ月限定でオープンした。
JR東日本と包括連携協定を結ぶ東京芸術大学が、「アート」を軸とした新しいサービスや価値の提供を目指して取り組む活動の一環。「駅前の道の駅」のような空間として展開する。コンセプトは「あつまる・つくる・あったまる」。同大准教授で秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町)の西原みん(王へんに民)館長が企画・監修し、秋田経済新聞などが後援する。
出店者は、地元のクリエーターや飲食店主、大学生のほか、NPOなど計22組。寒天のオリジナルメニューなどを提供する「旅するMinja」や占いブース「そらりらす」などが、手作り商品やサービスを販売・提供する。秋田公立美術大学(新屋大川町)の学生有志は、「泥」を画材に使う壁面ドローイング作品などを展示。こたつを備える休憩スペースやキッズスペース、DJブースなどを設ける。
ドリンクとアクセサリー類を販売するサブカルチャースナック喫茶「ルーム巣」(大町6)店主の虻川彩花さんは「不思議そうな表情で立ち寄ってくれる通勤・通学中の皆さんが、楽しんでくれる様子を見るのがうれしい」と話す。
NPO法人「アーツセンターあきた」(新屋大川町)と連携して会場を運営する秋田市在住の中島伽耶子さんは「商業施設内の取り組みだが、消費活動だけではなく、出店者と来館者が緩くつながる居心地のいい空間を目指して運営する。週末のイベントを中心に、毎日のように変化をつけるので、何度も足を運んで、楽しみを発見してもらえれば」と来場を呼びかける。
営業時間は11時~19時。火曜休館(祝日の場合は翌日)。ブースの出店日時は出店者により異なる。2月16日まで。