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インドネシアの大学生10人が秋田で滞在制作 秋田美大の国際交流事業で

秋田市で国際交流プログラムに参加する「秋田公立美術大学」(秋田市新屋大川町)の大学院生とインドネシア「バンドン工科大学」の大学生(6月25日に同大学で開かれた歓迎会の様子)

秋田市で国際交流プログラムに参加する「秋田公立美術大学」(秋田市新屋大川町)の大学院生とインドネシア「バンドン工科大学」の大学生(6月25日に同大学で開かれた歓迎会の様子)

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 秋田公立美術大学大学院(秋田市新屋大川町)とインドネシアの「バンドン工科大学」に通う学生が、現在、秋田市を拠点に国際交流プログラムに取り組んでいる。国際交流協定を結ぶ両大学の交流事業の一環。

秋田市で滞在制作する「バンドン工科大学」芸術デザイン学部のチーム

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 秋田市内に6月25日から滞在するのは、バンドン工科大学・芸術デザイン学部の学生10人と教員3人。同大学院に通う大学院生を含む、インドネシアと中国、台湾、エジプト出身の学生20人が、秋田市や男鹿市、にかほ市などを2日間かけて回るフィールドワークに取り組む。同大学院で講義を受けるなどして、成果物の作品を制作する。

 同日、同大学院の学生らが、イスラム教の学生のため、ハラール食材を使うカレーやきりたんぽなどを振舞う歓迎会を開催。バンドン工科大学3年で絵画を専攻するアウリア・アリゾナ・ディドンさんは「秋田はとても静かできれいな町と感じる。皆さんと交流を重ねながら、作品の制作や展示までの時間を楽しみたい」と話す。

 3つ展開されるフィールドワークのうちの1つで、新屋海浜公園(新屋町)や下浜海水浴場(下浜羽川)を回る「ビーチ・ウオーキング」を考案した同大学院1年の曽田萌さんは、「一緒に海辺を歩いたり、食事したりすることを通して、互いの生活を知ることができるフィールドワークとして考案した。国境を感じずに話し合うことができれば」と意欲を見せる。

 同事業を担当する同大学院の岩井成昭教授は「この人数規模の学生を海外から招いて開く国際交流は、当大学では初めての試み。当大学の学生がハラールなど異文化への理解を深める機会にもなる」とし、「学生の皆さんには、秋田の自然を存分に堪能しながら、作品制作に臨んでもらいたい。両大学の学生の間で生まれる化学反応のような、実験的でユニークな作品を披露できるのでは」と交流の成果に期待を寄せる。

 制作した作品は、7月1日~7日、秋田市文化創造館(千秋明徳町)に展示する。営業時間は9時~21時。(7月1日は10時30分から)。火曜日休館。入場無料。

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