秋田の捨て犬「パグ」と「シーズー」、新たな飼い主決まる

パグの飼い主になった佐藤さん(左)とシーズーの飼い主になった石井さん。譲渡会で

パグの飼い主になった佐藤さん(左)とシーズーの飼い主になった石井さん。譲渡会で

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 秋田市保健所(秋田市八橋南1、TEL 018‐883‐1182)が募集していた捨て犬「パグ」と「シーズー」の飼い主が3月26日に決まり、新飼い主への譲渡会が行われた。

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 2匹は、それぞれ昨年11月と12月に新屋豊町と金足追分地区で保護されたもので、保護当時、首輪をしていたことなどから飼い犬だったことが推定されたが、飼い主は現れなかった。このような場合は通常、保健所で「殺処分」とされるが、2匹は特に人に慣れていることなどから、同保健所の担当者は「新たな飼い主と良好な関係を築くことができる」と判断。新たな飼い主を募集したところ、それぞれ17件・15件の申し込みがあり、保健所で、書類選考と犬との相性を知るための「三者面談」で審査した結果、佐藤美穂子さんが「パグ」、石井八重子さんが「シーズー」の新たな飼い主に決まった。

 譲渡会では、保健所が「家族の一員として末永く暮らしていただく旨の譲渡証」とともに、2匹が新たな飼い主に引き渡された。「譲渡犬は個性ができあがった成犬であるため、飼い主にそれに応じた飼い方の説明指導も行ったが、2匹とも安堵した様子で記念撮影に臨んだ」(同保健所の佐藤さん)という。

 パグの飼い主になった佐藤さんは「昨年病気で犬をなくしたばかり。捨てられた犬がいると知って応募した。名前は以前飼っていた2匹の名前を一文字ずつとって『ゴロ』に。家族みんなで、大切に育てていきたい」と飼い主になった喜びを話した。シーズーを飼っていたことがあるという石井さんは「名前は『マロン』にしたい。わが家のみんなが犬好きなので、家族が居間に集まる時間が以前より多くなった。マロンは大切な家族の一員」と話している。

 保健所の佐藤さんは「譲渡事業は来年度以降も継続していく予定」だが、「本来、犬にとっては、優しさと厳しさを持ち合わせた責任ある飼い主の元で、終生暮らしていくことが一番の幸せ。動物を飼うときは、最後まで大切にしてあげてほしい」と呼びかけている。

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