秋田・能代の寺院で「大人の豆まき」 縁起担ぎ金・プラチナ・水晶も

金やプラチナなどを入れた「大人の豆まき」に使う紙袋

金やプラチナなどを入れた「大人の豆まき」に使う紙袋

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 湯殿山龍泉寺(能代市)で2月3日、豆と一緒に金やプラチナなどをまく「大人の豆まき」が行われる。

湯殿山龍泉寺(能代市)の「豆まき」の様子

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 1869(明治2)年ごろには節分行事が行われていたと伝わる真言宗智山派の同寺院。廃仏毀釈(きしゃく)や戦時などで行事が中断した時代を経て、40年ほど前、現住職・木村祥泉さんの祖父の故・義龍(ぎりゅう)さんが寺院再興を目指して町内行事として復興した。

 2005年に出家した祥泉さんが住職に就いてからは、護摩祈とうに参拝者の読経を取り入れたり、豆まき時に「鬼」を登場させたりするなどの工夫を盛り込みながら行事を行ってきた。

 昨年、「無病息災」を願う白い豆に、「厄よけ招福」を願い赤い豆を交ぜてまくことを決めたところ、これを知った信者の一人が「開運成就を意味する金色もあればいいのでは」と、同寺院に「金」を寄進した。

 「大人の豆まき」と銘打ち、「金」を入れた紙袋をまいたところ、行事に参加した別の信者から、「苦難を乗り越えたり、自身の壁を壊したりする意味を持つ『プラチナ』もあればいいのでは」と、プラチナの寄進を受けたことから、今年は、金やプラチナ、本水晶、紫水晶、菩提(ぼだい)樹のブレスレットなどを入れた紙袋20個ほどを用意した。

 祥泉さんは「金やプラチナ、水晶などは、貴金属や宝石としてではなく、縁起物として取り入れたもの。季節を分ける立春の前日が節分。冬が厳しい秋田では、やがて訪れる春への感謝も大きい。私たちの心を豊かにしてくれる大切な教えに触れる日として、どなたでも気軽に参拝いただければ」と話す。

 開催時間は18時~。

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