秋田県のマスコットキャラで県主任の「スギッチ」が来年11月、引退することが分かった。
寺田典城前秋田県知事から「主任」の昇任辞令を受ける「スギッチ」
秋田県で2007年に開催された「秋田わか杉国体・大会」向けのマスコットキャラクターとして2004年、公募作品の中から県民投票で選ばれた秋田杉がモチーフのご当地キャラ「スギッチ」。2006年には、テレビ東京の娯楽番組で「ゆるキャラ日本一」に認定されるなど注目を集め、国体後は、県職員の身分証も交付され、翌年には「主任」にスピード昇進を果たした。
滋賀県彦根市の「ひこにゃん」などの人気キャラに多くの年賀状が届くことが話題になるなどしたご当地キャラブーム最盛期の2009年、スギッチに初めて届いた年賀状が1通だけだったことなど、「ゆるい」話題も提供しながら県の広報活動に務めてきた。
昨年には、なまはげがモチーフの県のPRキャラ「んだッチ」も登場したことから、スギッチの去就にも注目が集まり、佐竹敬久秋田県知事はスギッチの続投を宣言していたが、原作者の意向を受ける形で引退が決まった。
県広報広聴課は「これからも長く活躍してもらいたいと願っていたところ残念だが、スギッチの意思を尊重して退職届を受理することにした。県民の皆さんからも惜しむ声が多く寄せられることと思うが、スギッチの長年の貢献に感謝し、フィナーレを飾るような活動に取り組むことができれば」としている。